青葉台オフィス | バルコニー付き居抜き空間
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LOCATION
この建物があるのは、旧山手通りから目黒川方向へと広がる青葉台の一角。古くより高級住宅地として知られるこのエリア。傾斜地には目を疑うような豪邸が立ち並び、緑も多く、車通りも少ないため、まるで都会の喧騒からひと足離れたかのような穏やかな空気が流れている。どの駅からも徒歩10〜15分ほどと距離はあるものの、この環境と引き換えに考えれば、それもまたこの場所の魅力の一つとも言えるのかもしれない。そんなエリアの、坂の中腹あたりに、この建物はのんびりとした雰囲気で立っていた。
SPACE
外観からして一癖あるこの建物。1980年築と、いい意味で時代を感じるデザインながらも、今見てもどことなく新鮮さもある。そんな個性的な佇まいが面白い建物だ。
この空間があるのはその2F。実は前の入居者が30年ほど使っていたため、これまで表に出てくることがなかった空間だが、この度そのベールを脱いだ。中央のバルコニーを囲うように、複数のスペースが絶妙な距離感、空気感で繋がっているようなこの空間。床の温かみある色味や、窓先に映る木々の緑、射し込む光など、全体的に優しい雰囲気に包まれている。元々は住居として建てられ、そこから幾度と手が加えられて今の姿となったのだろう。住居とも、オフィスとも区分けできない曖昧な雰囲気の良さや、古いテクスチャーもところどころ残されていて面白い。例えば一段掘り下げられたスペースや床に敷かれたタイルなど、クラシックな表情がいい感じだ。周囲環境の穏やかさも相まって、とても居心地が良く、かつデザイン性もバッチリ備えたレベルの高い空間だった。
WORKSTYLE
駅からのアクセスは決して良いとは言えないかもしれないが、逆にこの空間で気になるのはそこだけ。おしゃれさも、明るさも、気持ちよさも、なにもかも持ち合わせている、ポジティブすぎるこの空間。勝手ながら、クリエイターのための、レベルの高い引き篭もり空間と言わせて頂こう。この空間にこもって過ごす時間はきっと濃密なものになるはず。静かな住宅街の中、陽の光と風に包まれながら、誰にも急かされず、自分のペースで物事と向き合う。室内で集中して、ふと疲れたらバルコニーに出てひと息。そんな穏やかな時間を繰り返す日々は、クリエイティブな発想にとって、きっと良い栄養となるのではないか。
あまりに居心地が良すぎてなのだろうか。30年もの長い期間、ずっと身を潜めていたこの空間。今まさに、30年のベールが解かれ、新たな日々が静かに動き始めようとしている。そんな空間と出会えるこのチャンス、逃す手はあるだろうか?
EDITOR’S EYE
建物は築45年と経っているため、どうしても部分的に劣化や水漏れなどが起こり、都度修繕を行なっているようだ。そのため、その古さもきちんと理解し、うまくこの建物と付き合っていただける方に使ってほしい。とても雰囲気が良く、実際にこの空間へ踏み入れると、すぐに心を掴まれてしまうだろう。