西麻布オフィス | 家具付きデザイン空間居抜き
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LOCATION
最寄りの表参道駅からは9分ほど。みゆき通りをまっすぐ進み、根津美術館の脇から西麻布方面へと下っていく。最初は煌びやかな青山という雰囲気から、交差点を境に徐々に落ち着いた環境へと切り替わり、道沿いにはこぢんまりとしたレストランなどがポツポツと混じる住宅街へとスイッチしていく。青山から西麻布への抜け道として車通りは意外とあるものの、人通りはそれほど多くなく、のんびりとした雰囲気がとても過ごしやすそうな環境だ。そんな通りを道なりに進むと、西麻布と南青山アドレスとのちょうど境目あたりに、この白いタイル張りの建物が見えてきた。
SPACE
この空間があるのは、道路から半階分上がった1F-2F部分。室内階段で繋がるメゾネット区画で、どちらもスケルトン仕様をベースに、木を基調とした個性的な造作や家具などで彩られた空間が広がっている。一見、今流行りの家具付きセットアップ仕様?と思いきや、実は以前の入居者が魂込めて作り上げた空間。そして今回はその居抜き募集となる。この空間はオフィスというよりは、大きなラウンジスペースのような雰囲気が近いだろうか。2つのMTGスペース以外は、細かくさまざまな場が設けられたようなレイアウトで、好きな時に、好きな場所で、好きなように働く。そんな自由さを容易にイメージできるところが面白い。 “誰かのために”ではなく、“ジブンたちのために”を突き詰めたような空間であり、その作り手の熱量、思考もまた、同時に引き継げるのもこの居抜き空間ならではの楽しさだ。
WORKSTYLE
がっちりと作り込まれたこの空間。その内装も、オリジナル家具も、どれもが完成度が高く、壊すにはなんとも惜しい。そんなもったいない精神から始まった今回の居抜き募集。内装や賃料のコスパの良さなど、光る部分は多い中でも、体にしっくりくる空間。それがこの物件のなによりの良さだと思う。セットアップオフィスのように、一定のマス受けに作った空間ではなく、働く自分たちのためにとことん向き合って仕上げた、いわば生身の空間。だからこそ、例えば朝は窓際のチェアでひとり思索にふけり、午後は大テーブルでチームと対話。ふと疲れたらソファで休む。そして、夜は照明を落として空間ごとクールダウン。そういった日々の緩やかなリズムが、自然とメージできる。そんな空間を継承し、このまま働くもいいし、少し手を加えて、自分らしく整えるももちろんアリだろう。そして、まったく別の価値観で再編集することだって大いに賛成だ。そうとなれば、前の作り手の“らしさ”が残るこの空間を尊重しつつも、今度はその空間をベースに、とことん“ジブンたちらしさ”を探ってみるのはいかがだろうか?
EDITOR’S EYE
西麻布。というアドレスで遠いイメージをもたれる方も多いかもしれないが、根津美術館からは2分ほどで、すぐそこは南青山アドレス。実際に訪れるとそんな距離も感じず、むしろ賃料のコスパはいいし、空間は居抜きだし、家具も付いているしで、いいとこづくしのお得な物件ではないだろうか。