千駄ヶ谷オフィス|カフェ&オフィス居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
場所は千駄ヶ谷。原宿駅から千駄ヶ谷小学校方面へ向かうまでの裏通りは、独特ののんびりとした空気感が感じられる穏やかなエリア。原宿エリアからの距離感を考えると、意外とも思えるほどゆったりとした時間が流れ、隠れ家的なショップやカフェが点在していることもあって、デザインやアパレル関係の企業が好んで拠点を構えている印象もある場所だ。そんなエリアにある人気のカフェ「Tas Yard」の隣に、人気アーティストSHUN SUDOのWALL ARTが施されたこの建物を見つけた。
>>SPACE
建築家 玉上貴人氏の設計によるインパクト大の建物。このエリアでも一際目を惹く建物で、鉄壁の要塞の様な堅牢な箱が、一部真っ二つに割れているというかなり個性のあるアプローチから室内へ。
今回募集は、その建物のメインとなるB1F-2Fのセット区画で、現在カフェ、オフィス、イベントスペースとなっている居抜きの空間。ざっとご紹介すると、1Fはウッディな床材とカウンターが温かみを感じるカフェスペース。フロアの半分ほどの面積を厨房設備としていて、本格的な料理さえも提供ができそうな贅沢なスペックも備えている。内部階段で繋がる2Fのオフィス仕様の空間は、陽がしっかりと差し込み、明るく気持ち良さがあって、健やかに働くことができそうだった。そして、個性的なアプローチを挟んで、1-2Fと独立した動線のあるB1Fは、スケルトンをベースとしたあっさりめの空間。そこにカウンターや雛壇のような造作家具が設置されていて、たくさんの人が集まり、賑わっている様子がイメージできた。
フロアごとに仕様や利用方法が異なる使い方ではあるが、このエリアらしい空気感を孕んだ心地良い空間だった。
>>WORKSTYLE
建物から個性的で、室内も遊び心が感じられる居抜きの空間。サイズ感もそれなりに大きめではあるが、フロアごとに仕様や利用方法も分けられ、使い勝手は悪くないはず。それならば、今と同様の使い方で、安心感のある働き方でももちろん良いが、むしろ攻める気持ちを持って、この建物に挑んでみることもできるだろう。1Fでは、厨房機能を活かし、本格的な料理も楽しめるカフェ兼社食堂として、お客さんだけでなく、スタッフの栄養にも気遣う。B1Fは自社のショールームとしても良いし、この辺りに多いアパレル企業向けに展示会を開催できるスペースとして、地域に開放してみても良いだろう。むしろ1Fも2Fもガラッと使い方を変え、近くの人々だけでなく、遠くからもここを目的地に来てもらえる様な施設を目指すのも良さそうだ。
のんびりとしたエリアで、堅牢な外観に守られ、自分たちのペースで働くのも良いが、個性を出し切って、攻めに攻める気持ちも持てる建物。そんな風に攻守両対応ができる魅力を活かし、このエリアで存在感を放って頂きたい。
EDITOR’S EYE
専有部分以外にアプローチをテラス席にしたり、駐車スペースを1台分確保することも可能。建物のインパクトが強いため、外へ向けての世界観は少々限定されるが、せっかくの面白い部分を活かし切って、利用して頂きたい。