池尻SOHO | 100坪リノベーション済みSOHO空間
EDIT
>>LOCATION
場所は池尻。駅を出ると真っ先に246と首都高が現れ、雑然とした感じはあるものの、近隣には目黒天空庭園や氷川神社、目黒川など、気の抜ける自然環境が多く、和やかな空気感もあるこのエリア。渋谷から1駅という距離感もあり、住環境としてはもちろん、働く場としても意外とニーズのあるエリアとも言える。そんな池尻大橋駅から、大橋病院へ向けて進むこと5分ほど。病院の少し手前の道沿いに、この建物はすっと現れた。
>>SPACE
以前は近隣にある大橋病院の研究施設などで使われていた事もあるこの建物。今回ご紹介するのはその3F。2024年9月にリノベが完了したばかりのピカピカな室内は、100坪ほどある広々とした空間。中央のガラスパーテーションを境に、2つの異なるデザインのスペースで分けされていて、一方は明るい色合いの空間。もう一方はフローリング調のシックなテイストで仕上げられ、その空間の両端には小さな個室が2つ備わっている。連続する窓からはよく陽も入るし、窓先の視線の抜け感もいい感じ。シンプルで落ち着いた大人な雰囲気が漂う空間だ。
そんな広々としたオフィス空間のように見せかけ、実は住居なんです。急にそんな事を言われて、戸惑う方は多いと思うが、ゆったり備えられた男女別トイレ周りには、お気持ち程度のコンパクトなキッチンとシャワーがちゃっかりと。確かに住居と言われればそうだが、このサイズに対して、このワンルームレベルの水回りは強引すぎるような。。そんな現実に、私だけでなく、もはやこの空間すら自分の身なりに戸惑っているように感じてしまった。
>>WORKSTYLE
こんな姿で住居。契約も住居契約だし、純粋なオフィスとして使うには50㎡以内という制限付き。なのに、この金額のレジデンスにしてはワンルームレベルの水回りで、まず家族では住めないし、でも単身には広すぎ&高すぎだし、でもオフィスだけでは純粋に使えないしと、軽くパニック。過去一悩ましてくれる空間だ。
そんなこんなあり、この空間を働く場として正当化する事は諦めました。ここは家です。高額なので社長宅としちゃいましょう。豪快に住み着き、より大きな水回りが必要であればご自身でどうぞお好きに作っちゃいましょう。そして、その家に日中はスタッフが入り浸る。わかりやすく例えるなら、学生時代に溜まり場として使った友達の家だろうか。社長の家なのはみんなで無視して、疲れたら泊まっていけばいいし、夜な夜なリビングで勝手に飲み始めたり、しっかりと寛いでしまいましょう。
少々投げやりな妄想となってしまったが、そんなことが、このサイズ感で実現できたらめちゃくちゃ楽しいんじゃないかと、ここに書いた3倍くらい妄想が広がった。仕事は遊びじゃないのは重々分かっているが、会社のメンバーが仲良いのはマイナスにはならないはずなので、勇気あるノリの良い方々、一旦社長の家にして入り浸ってみませんか?
EDITOR’S EYE
改装前までは、住居区画なのに内装はオフィス仕様という、謎の状態が続いていた。それによって結構長い期間苦戦していた事もあり、今回ガラッとその姿を一新したのだが、それがまた迷走というか、、方向性を間違えた感は否めない。ただ、そんな姿がむしろ面白みというか、しょうがねー奴だな。そんな憎めなさに変わって、キャラはいい感じに高まったと思う。住居契約とは言え、登記や出入りする人数制限などは特に無いようなので、なにかこの空間のいい未来を一緒に模索してくれる方を切に求める。