神宮前オフィス・店舗 | 原宿サービスオフィス施設内1F
EDIT
>>LOCATION
明治通り沿いのBEAMSの裏手に伸びる、通称:とんちゃん通り。いわゆる裏原と呼ばれるエリアの中でも、特にこの通りは古き原宿の姿が今でも残っていて、古着店やカフェ、定食屋など、幅広い世代から愛されるお店が軒を連ねているところなど魅力が多い。この建物があるのは、そんな通りからさらに1本路地を奥へ入った場所。裏原のさらに裏のようなポジションに、どっしりと身を構えていた。
>>SPACE
2013年にクリエイター向け複合施設としてオープンしたこの建物。2・3Fがシェアオフィス、1Fにはテナント区画やラウンジ、貸し会議室なども併設されているなど、今では当たり前となりつつあるサービスオフィスの走りのような施設だ。この空間があるのはその1F部分。それも一番奥まった、建物のバックサイドに向いた区画だが、そこにはとても豊かなこの空間が現れる。
シンプルなスケルトン仕様の箱に、大きな開口部が開けられたこの空間。窓先には生い茂る緑や古い民家のノスタルジックな光景が広がり、いい感じに光も射し込んできて、その穏やかな雰囲気がめちゃくちゃ心落ち着く。それほど大きな空間ではないが、最高で3.4Mもある天井高や水回りが共有部に出ている無駄のない作りによって、全体的にすっきりとした開放感があり、面積以上の広がりが感じられるところも大きなポイントだ。裏面と言うには失礼なほど雰囲気がよく、室内も完成されたギャップ萌えの空間だ。
>>WORKSTYLE
周辺は、原宿の賑やかな環境でありながらも、この空間は驚くほど静かで、クリエイティブな作業に適した環境だと思う。会社の成長具合に合わせて、他の部屋を借り増したり、ラウンジなどの共有スペースを積極的に活用することで、仕事の効率化と、そこで多くの出会いを得られる可能性も広がる。それもそこにいるのは、同じベクトルで駆け上がろうとする方々。そんな人たちとの出会いや、スペース利用の柔軟性の高さは、なかなか一般的なオフィスビルやマンションの一室を借りることでは得られない、ここで働く大きなメリットと言えるだろう。常に新しい流行が生まれ続けるこの原宿エリア。そんな場所だからこそ、常に同じではなく、常に意図的に変化を与えるような働き方。裏の裏を進むように戦略的にこの空間をうまく使い、確かな個性の獲得と、働く意欲をよりかり立たせて、この地で一旗あげてやろう。そうやって野心的に働いてみるのもいいだろう。
最後に、個人的にこの空間のおすすめは午前中の時間。気持ちのいい陽が空間へ射し込み、光に照らされた窓辺やテラスの緑を眺めながら、朝のコーヒーを飲む。そんな仕事のスタートが、きっとお気に入りの時間となるはずだ。
EDITOR’S EYE
この天井高があれば、スタジオなども併設ができそうだし、店舗なども相談可能なので、使い幅はかなり広いと思う。例えばこの空間を店舗ショールーム、他の小部屋をバックオフィスなどもイメージしやすい。オープンから10年ほど経った、このエリアでは老舗感あるサービスオフィスだが、今でもその魅力は衰えず、今もなお現役と言える施設だ。