一番町オフィス|リノベーション済みレジデンスSOHO
EDIT
>>LOCATION
言わずとも知れた高級住宅街の番町エリア。現在では通りに多くのビルや飲食店も立ち並び、住職共に人気の高いエリアと言えるだろう。そのエリアの中でも、皇居のお膝元でもある一番町の内堀通り沿い。南には英国大使館、東には千鳥ヶ淵といったわかりやすいロケーションに、今回紹介するレトロなこの建物を見つけた。
>>SPACE
竣工から50年が経ちヴィンテージマンションとして風格のある建物。その1室を2022年にフルリノベーションした区画が今回の募集だ。建物エントランスや共用部のレトロさが滲みながらも格式のある印象に少々戸惑いはあったが、室内へ入ると心配していたことは忘れるくらい優しい空間が待っていた。全体に質感の良いメープルの無垢フローリングが敷かれ、障子やレースのカーテンが光をやんわり遮る、シンプルながらも雰囲気良く作られた空間。加えて、リビング部分に備えられたベンチソファーや、空間を無駄なく使うために作られた本棚など、細部までこだわった仕様に居心地の良さすら感じられ、思わず腰を掛けてまったりとしてしまうほど。そして、この空間の何よりも特別感のあるポイントが窓先の眺望だ。LDKや書斎、個室全ての窓先からは、隣接する公園や皇居の緑を目の前に望むことができ、あえて低層階を選択するメリットすら感じられた。この物件は、建物や空間が持ち得ていたロケーションの良さに、リノベーションによって生まれ変わった内装が加わって、ずっと居座りたいと思えるほど、良質な空間だった。
>>WORKSTYLE
この空間の使い方を考えた時に、頭から離れなかったのはカフェスタイルでの使い方だった。備え付けられたLDKのベンチソファーにはカフェテーブルを置いてゆったりと、中央には大きめのテーブルを置いてみる。書斎には本棚もあるので、書類や本のコレクションを並べて、よりカフェらしい雰囲気を演出してみても良いだろう。通常であればオーバースペック気味の広めのキッチンは、本格的なコーヒーマシーンなど置いても余裕があるし、半独立した存在なので、邪魔にもならない勝手の良さ。コンパクトながらも居心地の良い空間なので、固定席はあえて設けずにフリーアドレスで働きやすさに特化した使い方をしてみてはいかがだろうか。
この番町エリアに身を構え、皇居や千鳥ヶ淵、英国大使館が隣接していることもあって、最初はその格式やステータス感に少々敷居の高さを感じるかもしれない。しかしその格式を保ちながら居心地の良い時間を過ごすことが出来たなら、きっと他にはない特別な空間へとなり、愛着も湧いていくのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
利用用途については、来客が多い業種はNGとなってしまうが、篭って黙々と作業をするような業種にとっては、これほど集中しやすい環境は相性が良いと言えるだろう。頭が疲れてきたら、皇居周辺をランニングできるのも、このエリアの面白さと言えるだろう。