恵比寿オフィス | 新築デザインビル、スケルトン仕様の空間
EDIT
>>LOCATION
お洒落な街、住みたい街として人気の恵比寿エリア。駅周辺には飲食店も集まり、少し歩けば閑静な住宅エリアも広がるなど、このエリアが人気な理由もよくわかる気がする。実はオフィスとしての需要も高いこの恵比寿界隈だが、母数が少ない&オーソドックスなオフィス空間がほとんど、というのがこのエリアの実情とも言える。そんな恵比寿エリアに、満を期して誕生したこの建物。恵比寿駅から4分ほどの恵比寿公園もすぐ近くのロードサイドに、今っぽいデザインを兼ね備えたこの建物が現れた。
>>SPACE
2023年1月に完成した築浅ビル。地上面は店舗、4Fから上がオフィス区画という構成で、今回は上階オフィス区画の仕様の異なる2パターンの空間が募集中となる。
まずは8F。この空間、入った瞬間の第一印象というか、掴みはなかなか良い。2方向に連続する大きなガラス面。その窓先の抜け感も相まって、空間をより広く感じられるし、窓から光もよく入ってきて、常に明るく健やかさもある居心地のいい空間だ。今やデザイン仕様の王道とも言える、スケルトン仕様+フローリングをデフォルトとし、空間の中にあえて段差を付ける事によって、空間に立体感と天井高を生み出す試みも面白い。また、外にはウッドデッキも付いていて、ちょっとした息抜きや、植物などを置いて、よりこの空間で過ごす幅を広げてくれているようだった。
そんな8Fのようなベース空間に、さらに家具などを予め配置して仕上げているのが、4Fと5Fだ。家具もこだわっていて、段差のある独特なフロアの作りながらも、うまく配置されていて、ここで過ごすイメージがとてもしやすい。このまま明日からどうぞ。そんなセットアップされた準備万端とも言える空間だった。
>>WORKSTYLE
今すぐお手軽に使いたい、という方にはセットアップされた4F・5F。逆に家具などを1から揃え、じっくりこの空間を育てていきたいという方には、8Fのベース空間など、建物内での選択肢を持たせている点がいい。または両者をうまく兼ね備えて使うなど、さまざまな使い方を想像することもできる。勝手なイメージだが、恵比寿を好む企業は、ある程度の経験を積んだ大人な落ち着きを備えつつも、こだわりは強く、いい意味でいつまでも尖りを忘れない方々が多いように感じる。そんな大人クリエイターの方々に、この建物の温度感は相性がいいはず。デザイン性のクオリティーはもちろんながら、環境としての居心地というか、穏やかさもプラスされ、じっくりクリエイティブな時間に専念させてくれそうだ。
“恵比寿”というエリアのイメージの割に、オーソドックスな味気のないビルが多い現状。きっとこのようなエッジの効いた空間を求めていた方は多いのではないだろうか。そんな今まで物足りなさを感じていた方々に、恵比寿らしく働けるこの物件はなかなかのお勧めだ。
EDITOR’S EYE
一見使い勝手が悪く見えてしまう室内の段差だが、実際には見た目の割に使い勝手は悪くないように感じた。むしろエリアを分けていることで、レイアウトもうまく絞れて、使い方のイメージもしやすい空間だった。