永田町オフィス | 1棟リノベーション済み最上階居抜き空間
EDIT
>>LOCATION
最寄りは永田町駅。このエリアには、国会議事堂を中心とした政治の中枢という顔や、ホテルニューオータニや赤プリ跡地に建てられた東京ガーデンテラス紀尾井町などがある、商業・ビジネスの顔。また、赤坂の繁華街にも近しいなど、様々な顔がミックスされたエリアだが、個人的なイメージとしては、いい意味でかしこまった格式高い印象があるだろうか。そんな場所に見つけたこの建物。駅からわずか2分の平河町エリアに、ある意味このエリアには珍しいと思えるカジュアルな建物はあった。
>>SPACE
1968年築のだいぶレトロな建物だが、2017年に1棟リノベーション済み。設計はこの手の改装に定評のあるOpenA社によるもので、あえて古き良き表情を活かすようなアレンジによって、建物全体がとても雰囲気よく仕上がっていた。
ご紹介するのはそんな建物の最上階6Fのワンフロア。これまでは貸主企業のフリースペースとして、だいぶ贅沢に使われてきたというこの区画だが、今回はこの空間を居抜きで引き継いでくれる方を募集している。室内は合計で140坪ほどの、今時なセミスケルトン仕様の空間。天井高は3Mほどと高く、3方向に連続する多くの窓があるため、日中は光もよく入ってきて居心地も最高◎。ほぼ空間の区切りもなく、全体的に開放されて使われているので、どこにいても抜け感を感じられて、この空間の良さをうまく活かせているようにも感じられた。部屋の端っこには、働くママ・パパにも嬉しいベビールームが付いていたり、今は倉庫となっている広めの個室なども。おまけに、専有利用ではないが、ウッドデッキの敷かれた広々とした屋上もこのフロアの上にある。そこは周辺の背の高いビルに囲われながらも、とても開放感のあるスペースで、過去にはここで様々なアクティビティを行なって楽しみ尽くしていたという。そんな気持ちのいいスペースも自由に使える、至れり尽くせりな建物だった。
>>WORKSTYLE
基本的には家具類などは無くなった状態での引き渡しとなる。空間自体が仕上がっているので、さほど手も掛からずにすぐ使えそうだし、もちろんこの空間にさらなるアレンジを加えて、オリジナル仕様に作り込んでもいいと思う。ただ、あまり個室で区切ったりしてこの解放感を失ってもらいたくないのが正直なところ。むしろこのがらんどうとした大きな空間をそのまま活かすように、カジュアルで開放的な空間はキープした方がベターだろう。オフィスだけでなく、撮影スタジオやヨガスタジオ、ショールームなどなど、複合的な使い方も相談可能。さらには、2区画への分割も相談できるなど、柔軟性も備えた面白い募集だ。
正直、どうしてもお堅いイメージもあるエリアなので、好みは分かれてしまう部分はあるかもしれない。しかし、そんなエリアのイメージにあえて反逆的なスタンスで自由に生きている様に感じるこの建物が最高に面白い。そんな周辺とのギャップをポジティブにとらえながら、この建物でカジュアルに働くのも楽しいんじゃないか。反骨精神じゃないが、このエリアで反逆のアイコンのようなこの建物と共に、自由に生きて働いてみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
よくある空間単体のリノベではなく、ファザードや共有部も含めてすべてリノベされているので、建物としての雰囲気はとてもよく安心して人を呼べる点もいい。また、1Fにはカフェやドーナッツ屋さん、上階には貸主のオフィスやシェアオフィスなど、複合的に使われているので、現地にいると、多種多様な人とすれ違う。ここで働いていると、そんな様々な人と繋がれるのも、この建物で働く旨味なのかもしれない。