南青山オフィス|リノベーション済みデザイン空間
EDIT
>>LOCATION
南青山にある骨董通り。その通りから、大きな建物に沿って細い路地を奥へ突き進むと、間もなくどん突きにこの建物は見えてくる。車や人通りも多く、比較的賑やかなこの骨董通り沿い。そんな通りからわずか50Mほどという目と鼻の距離でありながら、正面の大型マンションによってうまく道ゆく車の騒音なども防いでいて、だいぶ静けさを取り戻した環境にこの建物はある。
>>SPACE
築30年ほど経つ建物だが、2018年に外装のリノベ工事を行い、今時らしい濃いグレー塗装と木材を絡めたいい見た目へと生まれ変わっている。そんな建物のベースメントにある1F部分。建物入り口からそのまま正面にあるガラス扉を開けると、その空間の全貌を見渡すことができる。室内は白塗装の壁・天井に無垢フローリングという、リノベの王道スタイルとも言えるような空間で、メインスペースは50坪ほどはある大きな空間と、別途打ち合わせなどに最適な部屋が一つ。天井は3Mほどあり、連続する多くの窓からは日中十分なほど光も入ってくる。天気のいい日は電気を付けず、移ろう自然光の下でゆっくり仕事をする時間を想像しただけでもなんか気持ちよさそうだ。そこに流れている時間はすごく穏やかで、ついつい長居してしまうような不思議な快適感をそこでは感じることができる。
>>WORKSTYLE
その建物のポジションがまたいい。骨董通りという本流から少し外れた水の溜まり場のような場所で、そこには自然と人が集まってきて、少しだけ気を休められるような、そんな場所。だからこそ、この空間では壁などの隔たりは作らずに、一つの大きな空間でカジュアルに人が集まって働くような、そんな使われ方がしっくりくるんじゃないだろうか。壁なんていらない。もしかしたら固定席すらいらないのかもしれない。いわゆるオフィス家具なんて排除して、よりカジュアルな家具と、植物などで柔らかく目線をそらす程度。そんな距離感にいると、自然と誰とでも繋がるような気がして、例え数十人規模になったとしても、一つのチームの結束力は鈍らないだろう。少し理想論と言われるかもしれないが、そんな理想さえ、この空間にいるとなんか自然と起こりそうな気がした。
EDITOR’S EYE
この内装になる前の姿も別で掲載(http://www.tokyoworkspace.com/space/details/885)しているが、その時とは空間の印象もだいぶ代わり、元々持っていたポテンシャルも引き出して、より良い空間に仕上がっている。