羽根木オフィス | デザイナーズビル1F路面区画
EDIT
>>LOCATION
世田谷区にある羽根木公園より、ほんの2〜3分ほどの場所にあるこの建物。北沢税務署や梅丘中学校が隣接する立地と言えば、だいたいの場所のイメージがつく方も多いだろう。小田急線の梅ヶ丘駅、京王井の頭線の東松原駅のちょうど中間ぐらいに位置するので、tokyo workspaceではあまり馴染みのないエリアだが、今回は物件ありきでご紹介したい。
>>SPACE
人気の設計事務所によって手がけられたこの建物。いわゆるデザイナーズマンションと言える建物だが、今回はその1F部分にあるオフィス区画を紹介する。外観と同様に室内もコンクリート空間がベースとなるが、白く塗装された壁や、ポイント的に加えられた木枠などによって、シンプルながら面白い空間。ただ、この物件の間取りを説明しようとすると少し難しい。と言うのも、通常のオフィス区画のようなシンプルな箱でもないし、SOHOのように機能重視で部屋が細かく分かれているわけでもない。どのスペースもそれぞれスペースに余裕があり、きっと、部屋というよりかは、場と言う表現がこの物件では正しいのかもしれない。室内には倉庫スペースや棚なども設置されているので、このままPCと家具を持ち込めば、オフィスとしてすぐ機能できる状況は整っているだろう。
>>WORKSTYLE
シンプルなワンルーム空間ではないので、大きくまとまったテーブルの島を作って、、という通常のレイアウトはこの空間ではあまり適さない気がする。むしろこの変わった空間を活かして、例えば、場ごとに異なるテーブルやテーマを決めて、レイアウトを楽しんでもいいのかもしれない。人によっても働く空間の好みは分かれるはずだ。狭いところが落ち着く人もいれば、大きく抜けた空間でポツリと働くのを楽しむ人もいる。もちろんその日の気分でも気持ちの変化はおこるだろう。なので、基本的には固定のデスクは持たずに、日々働く場所に変化をつけて、楽しみながら働いてもいいんじゃないかと思う。中心地から少し離れる分、このオフィスではあまり気を張らずに、むしろ気持ちに余裕をもたせながら、場を楽しみつつ働いてみてはどうだろう。
EDITOR’S EYE
立地は少し離れるものの、顔良し、空間良し、お値段良しの、整った物件に感じる。あえて中心地から距離を置いて、ゆっくりとクリエイティブ作業に没頭したい方々などには良さそうな環境だろう。天井高も3Mほどと高く、風通しもいい作りで、なかなか文句のない物件といえるのではないか。