渋谷オフィス | 築浅セットアップオフィス

>>LOCATION
渋谷の代名詞でもある109を始点に、飲食店などが立ち並び、日々賑わいを見せる道玄坂通り。歩いていると、渋谷らしい独特の雰囲気が刺激となって、まさに東京のど真ん中で働いているんだ、と思わせてはくれるが、仕事するには少々騒々しい。そんな坂の半分を少し超えたあたり、道玄坂上交番前の交差点を左に進むと、先ほどの喧騒から打って変わって、落ち着きを見せ始める。大型オフィスビルの渋谷ソラスタ、そしてその手前の位置に細めの比較的新しいこの建物が建っていた。

>>SPACE
2022年6月竣工の築浅ビル、今回の紹介区画の4Fは内装＆家具付き、5F内装のみのセットアッププラン。空間に立ち入ると、意外や意外、想像していたよりも広めの体感。というのも、約3.2mの天井高、そして窓からの抜け感によって、面積以上の広がりを演出してくれていた。そのおかげで、29.19坪とややコンパクトな空間ではあるが、22席ものレイアウトを組まれた状態でも窮屈感は意外と感じず、印象の良い空間に仕上がっていた。そしてもう1つ、この空間で強烈に目に飛び込んでくるのは、窓際の木の構造体。家具のない5Fをみても賑やかさすら感じられる。4Fの備え付けられた家具については、ハーマンミラー社製のチェアをはじめ、他のセットアップオフィスでは見かける事が少ない、程度の良いもので揃えられている。ワークスペースに、カウンタースペース、フォンブース、テーブル、会議スペースと、必要なものはほぼ完備。すぐに仕事が始められるといった機動性を持ちたい企業にはもってこいの環境となるだろう。

>>HOW TO USE
東京の中心地の１つであり、高いトレンド性を持つ渋谷。時代の先端をゆくが故、変化や入れ替わりも激しく、さらにインパクトさえも求められる。この街を拠点にする者にも、自然とそれが求められるシビアな街と言っても良いだろう。オフィスだってそう。機動性はもちろんのこと、惹きつけるインパクトや個性を持ち合わせないと、渋谷という街では埋もれてしまいがち。その点、この空間であれば、木の構造体のインパクトさもあるし、イニシャルコストの軽さや既に整った環境は、成長スピードの早い企業にとってはしっくり来るものがあるはず。新築、セットアップという前提もあり賃料設定は正直高めだが、スピード感を求める企業にとっては長居は不要。期限を決めてこの空間から更にステップアップを想定していれば、十分賃料に見合うリターンは得られるはずだ。全ては、入居者を次のステージに押し上げるための環境。そう考えられると、自らを踏み台にと腹を括った、なかなか入居者思いの物件だと感じた。

本文内で触れたハーマンミラー社製のチェアは1脚10万円ほど。それが12脚もあって、なんだかお得になったような気分にもなってしまう。いい仕事にはいい道具を、とここにも入居者思いな一面が見えたのである。