松が谷オフィス・スタジオ | 4フロア リノベーション空間
EDIT
>>LOCATION
上野駅からぐーっと真っすぐ気持ちよく伸びる浅草通りを東京スカイツリー方面へと進む。通り沿いは、代々続いてきたのであろう商店や、趣深い建物など背の高さがまばらな小〜中規模の建物が並ぶ。我々がメインとする渋谷・表参道とまた違った味わい深さがあり、“街”としての成熟度の高さを感じ取ることができる。
稲荷町駅と田原駅の中間地辺り。両隣のビルに左右を挟まれる形でシュッと直立する建物を見つけた。
>>SPACE
元々はオーナーの住居として使用していた6F~9Fのメゾネットがリノベーションされ、オフィスへと生まれ変ったのがこちらの物件。各フロアによって内装テイストは異なり、それを一言で表すならば6Fから順にクール、ナチュラル、クリア、スペシャルの四天王。8Fは6Fと内装の作りは似ているものの、階数が上がった分だけ南の窓から陽がよく入り込み、床壁に光が馴染むことでクリアに感じられた。
なかなか1つの物件では体験できない、空間の良いところを詰め込んだような物件。複数フロアということで階段を使って立体的に動くという動作が、次のフロアへの期待値を上げてくれる。最上階9Fには、真っ白な空間の先に屋上があり、そのスペシャルな空間は、少し労力をかけた分だけより特別に感じられるのではないか。常に上り下りするような構造なので、自然と健康改善にも貢献もしてくれるオフィスだ。
>>WORKSTYLE
正直このエリアは、いわゆる従来のタイプのオフィスが多いエリアで、実際に足を運ぶまではデザイン性のあるオフィスは果たしてどれくらいのニーズがあるのかという心配すらあった。
しかし、実際に室内に足を踏み入れれば、“シンプルイズベスト”と言いたくなる絶妙なデザインの良さの空間。加えて各フロア表情も違い、好みにも幅広く対応しているというよくできた状態。いうならば無◯良品のような空間と言えば、イメージつくだろうか。少し言い過ぎかもしれないが、誰もが好感を抱くような空間に感じたのだ。そして、こういうデザインこそが、デザインオフィスのニーズが低いと思われるエリアでも、そこにある隠れたニーズを開拓してくれるんだと感じさせられた。
陽当たり良し、視界も良好。複数のフロアに別れ、遊び心も持ち合わせたこの空間で、新しい働き方にチャレンジする。積極的に取引先や関係者を招いて、働き方含めこのエリアを盛り上げて行っていただけたら幸いだ。
EDITOR’S EYE
屋上の撮影中、道路を挟んだ向かいに列をなしている店を見つけ、口コミを見てみると、人気の喜多方ラーメン屋だった。すっきりの中にしっかりコクも感じられるスープがちぢれ麺とよく絡んで美味しかった。朝7時からオープンしているので、出勤前にラーメンをキメることもできる。