EDIT
場所は恵比寿と白金台と目黒のちょうど真ん中あたり。プラチナ通りも終わり、首都高を上に見た通り沿いにこの建物はあった。首都高脇ということもあって、ロケーション的なマイナス点は否めないが、建物の最上階メゾネットである点、そして大きな吹き抜けの開口部が、抜け感のある住宅街に向いていることが、トントンにしてくれている。
住居としての機能を兼ねており、店舗としての利用も許可されているこの空間は、生活をした場合、オフィスにした場合、店舗ならどんな業態?といろいろ考えさせてくれた。空間は特に細かく区切っている訳ではなく、唯一区切られた空間は、壁面が本棚になっていて書斎のような雰囲気もある。
2階は空中廊下のような感じで、幅のあるスペースを利用して長いテーブルを置けば、背面に本棚のあるワークスペースにもなる。変則的な形をしているが、面積の割に収まりが良い。やはりオフィスで利用するイメージが一番しっくりくるのではないだろうか。
晴れた日は、ブラインドを開けて、5m以上ある開口部に向かって仕事をすることも可能。室内に入れば外の音も気にならない程度なので、トコトン働くことも可能。5、6名くらいの企業から、SOHO利用をお考えの方まで、一度見てあれこれ考えてみてほしい。他の物件より形がかわっている分、考える楽しみも与えてくれる。
EDITOR’S EYE
アプローチに少々難があるところがあるが、この建物の最上階、唯一の空間なので、その独占感がたまらない部分もある。すごく大きな開口部があるくせに、通りからは見えないため、隠れ家感もある。清潔感のあるシンプルな空間のため、気取り過ぎずに楽しんで使ってほしい空間だ。