EDIT
歩くのが楽しい青山・表参道界隈。その醍醐味は、一筋入った道を気の赴くままに歩くことにある。雑貨屋にアパレル、ときどきカフェ。無条件に心地良いと感じるのは、ショップ、ビル、緑…と切り取られる街並みのバランス感と車の行き来が制限される道の狭さが、表通りとのギャップを作り出しているから。
なんて鼻歌すら出そうな気分で歩いていくと、イタリアのスペイン広場を匂わせるこの建物がある。ランダムに上下する階段が印象的で、映画「ローマの休日」で観た見覚えのある美しい景色と重なるのである。この外観さえ手に入れてしまえば、怖いものなしとなりそうだ。
室内はメゾネットで、1階と地下の2層ながら、一部吹き抜けを擁する空間は明るくて開放的だ。住居仕様にはなっているものの、コンクリート打ちっぱなしの天井やライトのダクトレール、タイルカーペットとオフィスとしてのルックスにも適う仕上がりも嬉しい。
長方形という形状とこれくらいの空間であれば、壁沿いにそってデスクを並べてクリエイティブに集中する為のハコにしたいところ。白く塗られた壁も含めたデスク周りを、是非スタッフの個性豊かな発想でデコレーションしてほしい。個性豊かなデスク周りはそのままに、たまにはスタッフの席替えをするもの面白い。一緒に働く仲間の好きなものに触れ、新たなアイデアが浮かんでくるかもしれない。
EDITOR’S EYE
異国感溢れるこの外観を選ぶことから、既に新しい働き方が始まっているのでは?一般的なオフィス街では恐らく手に入らないこの物件で、固定観念にとらわれることなく働くことを楽しもう。