EDIT
>>LOCATION
南青山にある骨董通り。表参道界隈も青山と呼ばれるが、この骨董通りも忘れてはならない青山の回遊スポット。ギャラリーやアパレル、歩いているとついつい寄ってしまいたくなるようなショップが軒を連ね、ネクタイを締めて歩いている人も少なく、ラフに働けるような雰囲気のある場所だ。だからこそ、この場所ではクリエイティブに働きたい。
>>SPACE
その骨董通りにあるこの建物。その上には謎の巨大な球体ドームがあり、きっと気になっていた方も多いのではないだろうか。今回はその建物の上層階、ちょうどドームの下の階に当たる、9F-10Fの空間をご紹介する。室内は前面ガラスの吹き抜けを擁したメゾネットの空間。今やメゾネットの物件はそう珍しくもないが、この空間は他の物件にはない、どこかワクワク感すら漂わせているように感じた。上階と下階をつなげている階段が、どことなくすべり台につながる階段を思い出させる。そんな階段を中心にこの空間の中で人が行き来する活気あるシーンは、滑り台に絡ませて、まるで公園の待ち合わせ場所のようでもある。そんな妄想を膨らませていくと、イメージがたどり着いた先は、コミュニケーションのあるオフィスだった。
>>HOW TO USE
上階にいるスタッフと下階にいるスタッフのコミュニケーションは、あえて吹き抜け部分に出てきて行う。内線電話は使わず、普通のオフィスには似つかわしくない少し大きめの声を出して相手を呼んでみる。呼ばれた相手は吹き抜け部分に出てきてコミュニケーションを交わす。一見すると非効率かもしれないが、コミュニケーションの基本は顔を合わせるような小さな行動が、均一になりがちな空気を変え、オフィスの中に躍動感すら与えてくれそうな気がする。それだけでも変化があって、クリエイティブな働き方なのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
吹き抜け部分をコミュニケーションの核に、打ち合わせの様子は上下階から見ることができるオープンスタイル。クリエイティブなミーティングを目指すなら、必要に応じてスタッフにもオープンで参加してもらうのもいいかもしれない。せっかく得られるこのオープンな空間を、コミュニケーションに活かしたい。