下目黒オフィス・店舗|目黒通り沿い1棟貸し
EDIT
>>LOCATION
目黒駅前の雑踏を抜け、山手通りを超えた先へと続く目黒通り。通称家具屋通りと呼ばれ、多くのインテリアショップが軒を連ねているのは周知の事実だが、ホテルやカフェ・ギャラリーの複合施設「HOTEL-CLASKA」や、ベルリンでクリエイターに人気のウォッシュサロン「FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO」など、この場所をあえて選んで出店するクリエイティブな個性を感じる店舗も多い通りだ。そんな通り沿いでも前を通る度に長く気になっていたこの建物。入居は少し先にはなるが、紹介できることを心待ちにしていた物件だ。
>>SPACE
まず、何と言ってもその外観だ。両隣の建物に挟まれたこちらの建物、神殿の様な円柱を2本携えた独特の形状と、エントランス部の見上げる様な高さの木製サッシ。どちらかと言えば汚れの目立つ外壁なのに、この現状ですら得体の知れない色気を感じさせる顔立ちは、第一印象のインパクトとしては十分すぎると言えるだろう。元家具店ということもあってか、室内に関しては、Theアンティーク。経年で壁は汚れ、床のフローリングも傷みを感じさせるものの、それが逆に味わいや風合いを感じさせ、魅力的な雰囲気に満ちている。北向きの窓面となるため、各フロア全てが燦々と明るい空間ではないが、愛らしい三角屋根とトップライトから光の差し込む3Fと、落ち着いたトーンの2F。開放的な天井高を確保した1Fとそれぞれの空間が違った表情を感じさせてくれていた。
>>HOW TO USE
新築時のデザインにも参加したアンティーク家具・オリジナル家具のショップが約30年間入居していた為、市場に出るのは今回が初。駅からの距離はもちろんあるが、坪単価も11,000円そこそことなれば、「希少なお宝」と言っても言い過ぎではないだろう。空調やトイレなどの設備に関しては、利用はほぼ出来ないと思ってほしいが、全てを新しくというよりは、この味わいのある現状を活かしながら手を入れてみてほしい。床の風合いを活かして磨きをかけ、壁面と天井を塗装。各フロアでインテリアと照明を変更しつつ変化をつければ、1棟丸ごと事務所でもショップとの兼用でも、経年の魅力を活かしたオリジナルな遊び場が完成するはずだ。
入居者決定までの勝負はおそらく一瞬だ。貴重なタイミングを逃さぬ様に、期待と覚悟を胸にまずは実際に出会ってみることをオススメする。
EDITOR’S EYE
1Fは一部床面タイルの部分に、以前はバーがあったとのことで、可動式のガラス戸がある。今回は飲食は難しいが、これを活かしても面白い雰囲気になりそうだ。3Fの一部窓枠の修復と、同じく3F水周りの撤去予定などがあり、少々頼りなさげな階段も手入れを検討中とのことだが、基本は現況での引き渡しが前提だ。入居可能なタイミングとしては少し先になる予定だが、先んじて手をつけるだけの価値は間違いなくあるはずだろう。