EDIT
有栖川公園を望む高台と、マンションの最上階という絵に描いたような“展望台”に出会った。
オフィス空間の解放感とはウラハラに街の喧騒からはずれひっそりと籠もれる環境が、クリエイティブに集中できる心地良いバランスだ。
建物は1971年築のビンテージマンション。麻布という土地がら在日大使館が多く、この物件もメイドルームのある外国人向けのマンションタイプだ。もうひとつ特徴的なのは各フロア1戸と、同じフロアに居住者がいるマンションに慣れてしまっている感覚から見ると、とても貴重なつくりになっている。何よりも1フロア独占となれば、360°ぐるりと景色が楽しめる。これこそまさに展望台と呼んだ所以なのである。
リビングダイニングは約37帖、そのほかに3部屋の個室をかかえる空間。角をとったようにくり抜かれた窓と板チョコのようなドアが印象的なリビングが、スタッフのシゴト場。デスクは絶対ダイニングテーブルのような大きな一枚板のテーブル。だってここはパーティーをするべき場所なのだから。定時を迎えるとおもむろに食材の買い出しに出かけるスタッフ。キッチンから美味しい匂いが充満していくシゴト場。夜景を楽しみながらのパーティー。コミュニケーションが変わるのは間違いないはず。
つまり、こんなかんじ。
(落ち着いた環境×高台からの眺望)+ビンテージ感=新しい働き方
EDITOR’S EYE
オフィスに行くことが“働く”という感覚ではなくなりそうな物件。
シゴト場とは思えないほど遊びをたっぷり詰め込んで、新しい働き方をデザインしよう。