神宮前オフィス | 魅惑の地下空間
EDIT
>>LOCATION
明治通り沿いにある原宿警察署の交差点を右へ曲がり、そのまま外苑西通り方向へと道なりに進むと、間も無くしてこの建物が見えてくる。場所は神宮前2丁目エリア。1Fにフレッシュネスバーガーの入るビルといえば、場所が容易にイメージできる方は多いと思う。建物はいい感じにレトロな表情をしていて、雰囲気もなかなか良い。駅から若干距離があるものの、このエリア内には人気のコーヒースタンドやランチも評価の高い店が点在しているので、居心地も悪くない立地だろう。
>>SPACE
募集区画はB1。その入り口のある道路面は、まるで映画のワンシーンにでも出てきそうな可愛らしい表情でとても魅力的だ。しかし、その内部に潜む空間にはさらに魅了されるだろう。地下へ続く階段を下りると、そこには天井高5Mほどはあるだろう大きな箱が現れる。元々撮影スタジオやダンススタジオなどで利用されてきたというこの区画。この空間であれば、その利用方法も納得いく感じだろうか。この物件のいいところはその天井高だけではない。一見まっさらなスケルトン空間にも見えるが、実はエアコンやトイレなど、最低限の設備系も一式整っている。正確にいうと、扱いとしては残置物となるので、故障の際は入居者側での修理となるが、これが付いていることで比較的この物件に手を出しやすくなっているように感じた。
>>HOW TO USE
このような特殊空間なので、スタジオなどはもちろん、様々な面白そうなイメージが湧き出そうだ。もちろんなんでもOKといいうわけではなく、利用には制限もある。飲食は不可なのと、例えばライブハウスなど、大きめの音楽や人の声などが発生する業種も難しいという。他にも変わり種な利用方法は随時相談が必要だが、撮影スタジオや物販店舗はもちろん、うちは光なんていらないぜ!というワイルドな事務所利用ももちろん歓迎だ。たとえば、コンセプトは “スパイ映画に出てくるような地下施設”。街中の地下で、コソコソと世の中を操るスパイたちの拠点、という空間演出も面白いかもしれない。そんなコンセプトの空間がしっくりくる会社も少なくないだろう。少々手はかかりそうな空間ではあるものの、その分の作り甲斐のあるこの空間に拠点を構え、いつかここから不可能と言われてきた偉業を成し遂げてほしい。
EDITOR’S EYE
個人的にはこの階段がかなりお気に入り。空間へもいい感じに象徴的な存在で、この階段の演出方法や、例えば、地下へ下りていく際にどのように見せるかが、この空間を作り込む際の重要なキーワードとなりそうだ。