南青山オフィス|天井高のある空間
EDIT
青山一丁目駅から外苑前方面に徒歩数分。大通りの喧騒から離れた落ち着いた路地の一角になかなか贅沢な物件を見つけた。
外観はコンクリート打ちっ放しの荒々しい素材と、シックな黒いスチールフレームを組み合わせたモダンな印象で、周辺建築の中でも目を引く存在と言えるだろう。今回の募集区画は建物の脇に伸びる石張りのアプローチを進んだ正面。焦げ茶色にエイジング加工された扉を開けると、シンプルながら洗練された空間になっていた。室内は天井の高い広がりのある空間。外観と同じく内装にもコンクリートと黒いスチールフレームが使われているが、フローリングをはじめ木目調の素材が使われていて温かみのある居心地の良さも感じられる。コンパクトなワンルームは、4,5名くらいのスタートアップ企業や、サービスオフィスで力を蓄え、そろそろ自分たちのオフィスを…と検討している若い企業にとってはちょうど良いサイズ感だろう。
クオリティの高い築浅物件ということで面積に対して賃料設定は割高。通りから奥まっているため、ショールームなどの使い方も現実的ではないだろう。このハードルをクリアするには、思考を切り替えてみる必要がありそうだ。たとえば、ここは思い切って、贅沢な“書斎”として使ってみるのはどうだろう。天井いっぱいまで壁に本棚を敷き詰め、あらゆる本で埋め尽くす。ぐるりと本に囲まれて、照度を落とした照明で、知的かつ優雅に仕事に打ち込むのも悪くないのではないだろうか。それに加えて、この広さであれば厳選したインテリアだけで空間を埋め尽くすことも夢ではないはず。
ポテンシャルとしては悪くないこの空間。知性と想像力を働かせてオリジナリティ溢れるオフィスに仕上げ、優雅な日々を過ごしてみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
入り口正面のスペースにはトイレや洗面台、ミニキッチンも用意されていて、PCを運び込めばすぐにでも稼働できる状態だ。メインスペースの壁面には等間隔でフックが付いているので、植物を吊るすなどインテリアに活用してみてもいいかもしれない。