EDIT
中目黒駅より10分程池尻方面へ進んだ場所に見つけたこの物件。駅から山手通りを進むのが一番早いが、せっかくなら少し遠回りをしてでも目黒川沿いを選ぶと良いだろう。道中の小綺麗なカフェでコーヒーを買い、移り行く四季の色を感じながら川沿いを進む。日々の出勤も、こんなルートなら明日も待ち遠しく感じてくる。そんな道程もある程度で山手通り方面へ立て直し、通りを越えて小高い坂を上ると、そこには品のある建物が静かに現れた。モダンなレジデンスタイプの建物で、外観の派手さはないが、その中に1画だけ明らかに魅力的な環境を見つけてしまったので紹介する。
道路面から専有アプローチを進むと、まず目に飛び込む庭園のような専有の庭。若めの木々が色濃く茂り、季節や天気によって日々豊かに表情を変えていく様を連想させてくれる。この環境がもれなく付いてくるのがこの物件の魅力だ。室内は1-2Fのメゾネットになっており、各フロアーにはそれぞれ庭の緑を望む空間が展開する。1階にある25畳ほどの空間は、庭の環境をダイレクトに引き込み、日々パソコンの画面を眺め続けた疲れ目を癒してくれるだろう。2階にもゆとりのある部屋が3つ。各スペースからは、若木の緑がちょうど横から眺めることが出来、これまた気持ちのいい環境と言える。1つの部屋は20畳ほど。もう2つの部屋も、勇気を出して間の壁を撤去してしまえば最大26畳ほどにはなるだろう。上下で3つボリュームの取れた空間を確保出来そうなので、さまざまなプランニングが考えられそうだ。もちろん退去時は回復工事が必要となる事は前提でお考え頂きたい。その他にも、真っ白な広めのキッチンスペースや、水回りもちゃんと整っているので、住むのはもちろん、働く場としても文句のない物件と言える。
緑のある環境で働くのは気持ち良い。気持ちがよどむ雨の日も、水を浴びた木々を見ているだけで、いつしか雨の日も楽しみに感じてくるかもしれない。もちろん木々の手入れや掃除など、なかなか手を焼かしてはくれる存在ではあるが、それも愛嬌と考えれば苦ではなくなるだろう。少々荒っぽい状態の庭なので少し手直しをしつつ、せっかくなら壁面なども緑で彩り、天気のいい日には外で仕事も良さそうだ。仕事場に緑を取り入れようと考えている人がいれば、ここに活き活きとした緑があるがいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
共有エントランス側からもこの部屋へアクセスする扉がある。エントランスの先には、こちらも大きな箱庭のようなスペースがあり、立派な竹林が生えているので見物だ。室内は大規模リノベーションを経て綺麗に生まれ変わっており、もちろん新たに装飾を加えてもいいが、このままでも十分満足はいくだろう。あとはこの庭をどうワークライフの中に取り込むか色々と考えてみてほしい。もちろんほっといてもスクスクと育つので、それはそれでアリなのかもしれないが。