神宮前オフィス | 表参道新築デザインビル
EDIT
>>LOCATION
表参道駅の地上B2出口へ出て、渋谷方向に青山通りを進む。この通りは道路幅が広く、行き交う車や人通りがあっても、変に窮屈感もなく、たまには憂鬱な朝でさえ、気持ちよく歩ける。そんな通りに並ぶ、代表的なSpiralやAoビルを越え、骨董通りと青山通りの交差点を過ぎて間もなくの場所に、この建物が見えてくる。道路を挟んで向かいには青山学院の校舎。隣には、今では世界に展開する無印良品の1号店と言われるFUND MUJIがあるといえば、立地をイメージしやすい人は多いんじゃないだろうか。
>>SPACE
2019年1月に完成した築浅ビル。ガラスと細い鉄骨のフレームで形成された軽快な表情は、ディテールへのこだわりを強く感じさせてくれる。ギラギラとした鉄板に囲われたエレベーターホールなど、若干やりすぎな部分は否めないものの、その尖り過ぎている感が逆にキャラクター性があって面白みに感じた。建物はB1Fから8Fまでの9フロアで、3Fから上はオフィス区画。室内は一見スタンダードなオフィス仕上げに見せつつ、天井だけは鉄骨スケルトン仕様で、しれっと面白みをプラスさせたような空間。実は天井が3Mを超えていたり、くの字に曲がった間取りなど、他にも言いたいことは多いが、ここでなによりも伝えたいのが、窓先に望む景色。青山通り側へ向いた窓からは、正面の青山学院の体育館越しに遠くまで抜けた眺望や、右手には渋谷まで続く青山通りの抜け感も同時に眺められ、日中はその場所に気持ちよく日光が差し込む。また、これだけではない。実は反対側の窓先もまた絶景で、遠くまで低層の建物が広がる神宮前エリアの空がなんとも開放的だ。どこに座っていても、常にこの両方の抜け感を感じていられ、それがこの物件の真髄と言えるだろう。
>>WORKSTYLE
車や人が行き交う賑やかな青山通りに面している割に、上層階に行けば行くほど外の音からも離れ、その空間は穏やかな空気が流れる。レイアウト的にそれほど多い会社には適さないものの、程よい人数で、たまにBGMのように聞こえてくる青学の鐘の音でも聞きながら、ゆっくりと、クリエイティブな仕事の時間を楽しみながら働いてほしい。最後に。実はこの立地、我々にとっては思い出深く、数年前までこの場所に立っていた小柄な建物をtokyo workspaceの拠点としていた。そのため、今ではその姿形を変えたとしても、この場所で働く時間や空気感の良さを自信持ってオススメできるのは我々の他にはいないだろう。
EDITOR’S EYE
築浅プライスということもあって、賃料はかなりお高め。コスパ優先で考えてしまうとなかなか厳しいが、それをど返ししてでも、この立地で、建物と同様にエッジを尖らせていきたい方にはいい相方となるんじゃないだろうか。ちなみに、夕方になると青学の応援団の練習が意外と響くのでご注意を。