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新宿からJR中央線快速で約35分。近年駅前の開発が進み、駅の乗降客数は右肩上がり。立川駅は東京都下でも有数の存在感のある街だ。駅前は大型商業施設、百貨店、映画館と人々の活気で賑わう。
驚くべきはこの外観。写真は合成ではなく、カーテンウォールのガラス面にセラミックプリントされたQRコードなのだ。設計は建築物だけではなく多くのデザインプロダクトも手掛けるテラダデザイン。彼らの手によってQRコードをモチーフとしたアドバタイジングビルが誕生した。
外観はコンクリート打ちっ放しのシンプルな仕上がり。QRコードのあるカーテンウォールは南向きなので室内は明るく開放的だ。スケルトン渡しの室内は天井高2,700㎜あり、新築だけあって仕上がりも丁寧なので、そのままコンクリートの質感を活かしたオフィスに。一から空間をつくれるので、オフィス感をあまり出さずにカフェのような演出をしてしまうとか。カウンター席やテーブル席、居心地のいいオフィスをつくれば、仕事も働き方も変わるだろう。
可能性を秘めた立川から、新しいクリエイティブと新しい働き方を発信したい。
EDITOR’S EYE
新しさの詰まったこんな建物なら、敢えて都心から離れた場所にオフィスを構えるのもいいと思える物件だ。通勤ラッシュを尻目にオフィスに向かう優越感も、新しい働き方かもしれない。