神宮前オフィス・SOHO | デッザイナーズメゾネット空間
EDIT
表参道駅と明治神宮前駅のちょうど中間あたり。旧原宿中学校を改修して生まれたケアコミュニテイ・原宿の丘の向かいに、2016年7月に竣工した新築物件がある。表参道駅からのアプローチであれば、アップルストアの脇から始まる通称まいせん通りの賑わいが、訪れる人を楽しませてくれるだろう。
著名な建築家が手掛けたこちらの物件は、新旧の建物が立ち並ぶ神宮前の住宅地にうまく溶け込みながらも、しっかりとした存在感を放っていた。募集区画は3-4Fの最上階メゾネット。いわゆる“デザイナーズ”と呼ばれる清潔感のある空間だが、様々な素材を扱いながらも全体としてバランス良くまとめられている点は、建築家の手腕によるところも大きいだろう。スチール製の螺旋階段を上った先には、6帖ほどのスペースと大きめの窓がついたガラス張りのバスルームが用意されている。バスタブに腰を降ろすと街並みが窓の下に消えて、神宮前の空だけが眺められるのも素敵な演出だ。住居としてはもちろん、SOHOとしても利用可能なこちらの空間は、ライティングレールやピクチャーレールもあらかじめ設置されており、自由に演出できる仕様となっている。
表参道まで気軽に出かけられる距離にありながら静かな周辺環境をも得られる立地は、住まいながら働きたい方にとっては嬉しい環境と言えるかもしれない。少し話は逸れるが、建物の集合体として街が形成されるのであれば、この建物は神宮前の街並みを形づくる生まれたての“細胞”とも考えられるだろう。聞けばこの土地には、最近まで古くとも味わい深い建物が存在していたそうだ。「時は流れない。それは積み重なる。」という言葉もあるが、新たな歴史を歩み始めたこの建物は、今後どのように年を重ねていくのだろうか。そんな生まれたばかりの建物の一室で、企業として高みへの一歩を踏み出してみるのも面白いかもしれない。
EDITOR’S EYE
表参道ヒルズや原宿キャットストリートにも徒歩5分以内でアクセスできる立地。その上新築ということを考えると、なかなかお目にかかれない物件と言っても良いだろう。残り少ない募集区画を射止めるのはどなただろうか。