神宮前オフィス・SOHO | コンパクトデザイナーズ仕様
EDIT
>>LOCATION
神宮前5丁目。時代を遡れば、以前は「隠田」と呼ばれていた地域だ。1960年代の住居表示制度の開始により「隠田」「竹下町」「原宿」が神宮前に統一された。そんな歴史のある街並の最深部。アクセスについての案内はやや苦労するかもしれないが、この静かな環境でひっそりと生まれ変わった空間を紹介する。
>>SPACE
擁壁沿いに緑が覆い被さる道沿いを進むという、なんとも雰囲気あるロケーションのこの建物。元はオーナーが住居として使用されていたようだが、今回はスケルトンからのフルリフォームを行い、可愛らしい表情の空間に生まれ変わっていた。空間は1LDKと非常にシンプル。質感の良い無垢のフローリングとLDスペースの勾配天井の三角屋根が特徴的で、ヘリンボーンのアクセントウォールが室内の雰囲気をぐっと引き締めるようだ。区切られた空間はそれぞれ、執務スペースと来客時の打ち合わせ用として考えると、室内はすぐにでも業務を開始できる様な整った空間と言えるだろう。
>>WORKSTYLE
コンパクトだが、明るく気持ちのよい空間を活かし、密な距離での働き方を楽しんで頂きたい。
凝ったインテリアももちろん良いが、このベースをそのまま活かしたシンプルな設えで統一し、この空間に心も体もアジャストしてみると良いだろう。来客の多い業種には少々ハードルが高いかもしれないが、日中外出のない企業には、この静かで落ち着いた空間はとてもマッチすると感じる。気の置けないスタッフと過ごすこの空間での時間は、後々にも色あせないものとなるはずだ。退去時には思い出と共に床の一つ一つの傷を愛でる様なワークスペースとして、濃密な時間を過ごして欲しい。
EDITOR’S EYE
難点はアクセスとアプローチ。その印象値は人によりかとは思うが、ひっそりと静かにというイメージをお持ちの企業にはしっくりくるだろう。ご移転の際には、所在地を「神宮前の隠れ家」として移転のお知らせを出す様な、そんな遊び心をお持ち頂けると嬉しい。