EDIT
落ち着いた雰囲気漂う白金にひと際目立つ吹き付け塗装の外観。
指紋認証センサーが設置されたエントランスを入ると、1階の共用部にはギャラリースペースが。アーティストの作品が展示されることもあり、自由に鑑賞できる。
風と光が流れ込む吹き抜けの気持ち良い共用廊下から、メゾネットタイプの4Fへ。
むき出しのコンクリートとフローリング、その他の造作は白で統一されており見た目にも心地の良い空間。玄関からフラットに広がる居室、室内に一歩入ると外観からは想像できない「和」の象徴である障子が配置され、高く高く抜ける吹き抜けから差し込む外光が障子を通して柔らかく室内全体に広がっている。下階は8.7帖の長方形の間取りは配置もし易く、上階へ繋がる階段下も大容量の収納があり、整然とした空間づくりが可能だ。
上階の個室からは小さくも東京タワーが見える。夜な夜な仕事をしてふと顔を上げると、気持ちが少し和らぐような。夜の時間用のスペース。贅沢な使い方かもしれないが、そんなゆとりがあったら働くことも、もっと楽しめるような気がする。
EDITOR’S EYE
物件は住居仕様だけに、設備は充分。あとはこのシンプルなハコに何を施すか。せっかくメゾネットになっているのだから、視界の変化が感じられるオフィス空間をつくりたい。居る場所によって見える景色が違うのは、それだけで頭の切り替えになる。クリエイティブが広がりそうだ。