EDIT
白金台駅から外苑西通りを進む。少し異国に迷い込んだような洋風な建物や、オシャレなカフェ、ブティックが建ち並ぶ魅力的な通り。近隣には大きな植物園があり、息抜きにはピッタリな場所だ。そんな通りから一本奥に入った場所に、少しポテっとしたコンクリート建築が見えてくる。コンクリートの固さを、アール壁が柔らかくしている。時代を感じさせないそのデザインは、周辺の中でもより際立った存在だ。
アール壁に射たれた光のスリッドが美しいLDKのお部屋。その光に向かって壁が引き込まれていく。南面の大きな開口は、1日中光を取り込み、朝から晩まで気持ちよく仕事をさせてくれる。前面の緑に囲まれたアールのテラスも、なかなかコンパクトでかわいいい。植物に満たされたテラスとしても良いだろう。独特な平面で少しプランニングが難しそうだが、どういうデスクを置こうかなど考える楽しさが生まれそうだ。元々がレジデンスタイプと言う事もあり、水回りの設備は問題ない。むしろ十分すぎる。特にキッチンはのびのび贅沢サイズ。爽やかなコバルトブルーは、部屋の良いアクセントとなっている。広々クローゼットや玄関脇の納戸など、収納力もレジデンスならでは。コンパクトなもう一つの部屋は、ミーティングスペースはもちろん、デザイン系の事務所では作業スペースとすれば良いだろう。いくら荒らしても良い。なぜなら来客の際、扉を閉めればすっきり収納。なんて便利だ。
オフィスとしてレジデンスタイプを利用する利点は、そこが住空間であるということだろう。人が気持ちよく過ごす為にプランニングされた空間は、オフィス物件には無い身近な空間だ。より体にフィットし、気持ちよく仕事が出来る。また、なかなか個人では借りられない高級なステータスに浸れるのもいい。
EDITOR’S EYE
広々キッチンを楽しんで欲しい。ランチタイムには近隣のカフェ巡りをしてもいいが、週に何日かは交代制でご飯を作ってもいいだろう。その時だけは仕事を忘れ、家族のようにたわいもない会話を楽しむ。プライスレスなとてもアットホームな仕事場だ。