EDIT
空間の抜けが気持ちいい。
その訳は、4mある天井高と3方向すべて足元から天井まである大きな窓だ。眼下には目黒川がゆるやかに時を刻み、東急線と山手線が行き来を繰り返す。ビル群しか見えない一般的なオフィスからの景色とは違い、明るい日差しが入り、青空の見える景色が一層その空間を気持ちよくさせている。こんな要素が偶然のように重なり、ここにしかできない空間を作り上げている。
五反田は元々ソニーの本社があった場所。現在は大手企業の本社も置かれ、主要都市銀行すべてが駅前に支店を構えており、実はオフィス街としてもポテンシャルも高いと言える。駅から5分と歩かないのに、駅前の忙しさとは全く違うゆるやかな雰囲気はこの物件でしか得られないだろう。
そのままで期待感のあるビル。エントランスのポップ感は、各フロアの遊び心あるカラフルなタイルカーペットにも。小さなポイントかもしれないが、ツボが押さえられている。それはスペックにも同様のことが言える。3段階のセキュリティーと2台あるエレベーター、天井が高い故空気の循環を考慮し、空調の吹き出し口は天井と床の両側から。シャワーブースもあり、生活と仕事を切り分けるのではなく生活の一部として働くことを楽しめそうなハコが用意されている。
EDITOR’S EYE
オフィスのスペックとしては申し分ない物件。それなのにオフィス街特有の騒がしさがなく、そのバランス感がとても気になる物件。ハコという概念ではなく働く環境を選ぶと考えれば、街並みや近くのお店の店員さんや・・・物件を選ぶ視野が広がりそう。自分の働き方を変えることは、働く環境を選ぶことだと改めて認識させられる物件です。