EDIT
大森駅からJRの線路沿いを歩く。商店街のアーケードの先にこの物件はある。駅からの距離は少々あるものの、アーケードのおかげで雨に濡れることもあまりない。
どこか懐かしい街の雰囲気。この一帯は馬込文士村と呼ばれ、大正から昭和時代に活躍をした多くの文豪が暮らしていた場所で、三島由紀夫や北原白秋、川端康成など誰もが一度は耳にしたことのある有名な文豪が暮らしていたという。
彼らがこぞってここに住処をつくったのには訳があるはずだ。そう考えると、このようなゆかりのある場所で働くのも、目に見えない恩恵がありそうで面白い。
物件の周囲は商店街。高層の住居もなく、窓面が多く開放感があるのだが、窓からの景色は格別に気持ちが良い。バスが通り、電車が行き交う。都心の喧噪を感じることなく、自分のペースで仕事が進められそうだ。
とにかく朝から晩まで忙しく働くのもライフスタイルだが、ふとそんなスタイルに疑問も持ったら働く場所をこういった所にがらっと変えてみるのもいい。この周辺では珍しいグレード感のあるきちんとしたオフィスビル。働く部屋としては申し分ない。あとは、都内でも隠れた面白い場所がある、そこに新しさを見出せるのであれば今一度働き方から見つめなおすのもいいと思う。
EDITOR’S EYE
都内でも働く場所としてはあまりメジャーではないが、ただ賃料が安そうだからという安易な選び方ではなく、その場所に物語があるなら、そこに共感するのも面白いのではないかと思う。
そしてこの物件の最大の魅力は窓からの景色。高層ビルの並ぶオフィス街の景色とは違う、どこか懐かしい風景を見れば働くことにゆとりが生まれ、一緒に働く仲間に対して思いやりが芽生えたりと、今までとは違った働き方が身に付きそうである。