EDIT
渋谷を背に明治通を神宮前の交差点へ進む。右にも左にも名立たるショップが軒を連ね、まるで街自体からプロモーションを受けているような錯覚すら覚える通りだ。そんな街並も竹下口の信号を超えた辺りから賑わいの街のピークは終え、次第に、若者から支持の高いアパレルのセレクトショップ区画がやってくる。週末以外の昼間は、意外と人の流れはスムーズで、シーズン毎に変化するショーウィンドウを眺めて歩くのも1つの楽しみかもしれない。
そんな感じでゆったりと歩いていると、地下にカフェを構えたこのビルに辿り着く。建物は外観からその存在感を主張する思いきった意匠。著名な建築家が設計したこの建物は、原宿らしさもありながら、遊び心のある表情をしていた。
この空間は、建物の最上階区画でのメゾネット仕様。見上げると室内から空が望める大きな天窓が設置されており、差し込む光はダイレクトに空間を照らしている。室内の光が天然のものだと、ここまで気分が違うものかと認識できる程気持ちがいい。雲の動き、光の射す方向が経過する時間をも知らせてくれる希少な空間だ。
一部のみのメゾネット仕様により、空間の殆どは天井高を最大約6m確保した贅沢なもの。デスクワークをしつつも、時々ぐぐっと背を返し、伸びをしたら空がみえる。そんなワークライフが実現する空間がここにはある。上階に位置する部屋の使い方はフレキシブルに活用可能。エレベーターはどちらのフロアでもアプローチしてくれるので、エントランスを含めたラウンジ、会議室にも丁度いいし、指令室的なポジションで、皆の働きを見守ることも可能だ。
原宿、神宮前で、こんなに空を見上げられるオフィスは他にはない。まだまだ、もっと、と勢いある入居者に、空を見上げることを習慣にして、トコトン自分たちの気持ちを高めて働いてほしい空間だ。
EDITOR’S EYE
同じ建物の地下1階にはカフェがある。打ち合せにも、ランチにも活用していただきたい。ちょっと憧れるカフェの常連、そんなポジションも無理なく実現できるかもしれない。お店に入ってスタッフに目配せすれば、あなたの前にはいつものメニューが出てくる。そこまでやりきったらカッコいい。