EDIT
渋谷から六本木通りを進む。ここの位置はどちらかというと表参道の方が最寄りとなるだろう。店舗や人通りはまばらになり、賑わいは六本木通りを走る車の交通量がほとんどを占める、そんな場所にこの建物はある。
始めに伝えておくべきことは、こちらの空間、「オフィス」としての募集ということ。あくまでも契約はオフィスとして結ぶので、そちらを予めご留意いただきたい。
建物自体はよく見かけるタイル仕上げの外観。お世辞でも面白味があるとは言いがたい。そんな建物の脇に備わった階段を地下2Fまで下る。そのアプローチは既に外観からのイメージからかけ離れ、これから立ち入る空間への期待感を演出するものであった。
空間は、飲食店の居抜き状態。前テナントは薬膳系の韓国料理。その店舗もまた前テナントの高級ワインバーから内装を引き継ぎ、アレンジを加えて営業していたとのこと。見れば見るほど、その説明がしっくりくるような内装で、中央に位置するワインセラー、ベースの空間から少し浮いた感じの赤いアクセントや、ローテーブルが違和感を抱かせる。その辺りは一掃して、改めてこちらの空間の魅力を引き出すようなプランとしてほしい。工夫次第ではコストも抑えつつ改修もできるだろう。空間には、その他大きめの個室が2つ。1年程前から使用していない厨房スペース等も備わり、直ぐにでも飲食店としてスタートできそうな状態ではある。
だが、あくまでもオフィス契約。真っ当に利用するのであれば、空間自体をラウンジのように使いこなし、他にはない贅沢なオフィスとしてみてもいいかもしれない。
EDITOR’S EYE
法規的な理由から、利用用との制限がついている物件。オフィスとしながらも来客をもてなすには有り余るパフォーマンスを発揮するだろう。地下に潜った空間の為、多少の音などにも強いことを考えると、うまく使いこなせる入居者が現れるのも期待できる。