EDIT
門構えのあるこの建物を見た瞬間、何かイメージを明確につかんだ訳ではなかったが、期待感が膨らんだ。建物を覆い隠すように目の前にそびえる木。その全貌がすべて見えないのも、不思議と魅かれるひとつの理由かもしれない。
場所は広尾の瀟洒な住宅街と六本木の賑わいのちょうど真ん中。食通がこっそり通うお店が立ち並ぶ西麻布にある。西麻布という土地柄なのか、妙にその佇まいが雰囲気に馴染んでいるようで、それでも少し独特の雰囲気も漂わせているようで、気になる物件だ。
元々この建物を使用していたのは、チャイニーズレストランだった。オリエンタルな内装と厨房もそのまま残っている。引き渡しの状態はオーナーと相談になるだろう。造作譲渡も可能とのことなので、このまますべてを活かすのは少々難がある気がするが、オフィスでは作り得ないこんな雰囲気を活かすのも面白いかもしれない。
屋上はプライベートガーデン。好きなときに好きなように使える特別な空間だ。ランチはもちろん、季節によってはちょっとした打ち合わせ、スタッフのコミュニケーションの為のパーティー、取引先をもてなすパーティーなどなど、アイデア次第で使い方は無限大だろう。
EDITOR’S EYE
こういった場所で働くイメージをしてみると、ネクタイを締めて定時で出勤して…という所謂「普通の働き方」が浮かんでこない。「遊ぶように働く」とも少し違う、流されるものもなく、じっくりと時間と向き合う“働くことを味わう”という感覚だろうか。この物件を眺めながら、自分なりの働くイメージを深めて欲しい。