新宿オフィス|天井高 SOHOメゾネット空間
EDIT
>>LOCATION
渋谷から明治通りをひたすら進み、千駄ヶ谷から新宿の賑わいを抜けた先。少し街並みが落ち着き、オフィス街らしいビルの立ち並ぶ一角にこの建物はある。垂直のラインが空を突き刺すようなシャープな印象のオフィスビル。独特の内装ではあるが、最上階の元オーナー住戸だったというこの空間は、特別感を感じさせてくれるものだった。
>>SPACE
住居仕様の上下2層メゾネット空間が今回の物件。エレベーターホールより9F入口の扉を開けるとすぐに階段があり、登った先にあるリビングは思わず上を見上げてしまう天井高5m弱の大空間。広さ50帖弱のスペースを確保しているが、面積以上にその広がりを感じてしまうのは、立体としての容積的なゆとりのせいだろう。壁面のオブジェと一体化したハシゴを登ると、上にはロフトスペースがあり、そこから階下を眺める光景はどことなく学校の体育館を思い出してしまった。9Fには使い勝手の良さそうな個室が2つ。それぞれ面積も十分確保されており、ミーティングルームとしての利用も十分可能。スタンダードな空間ではないが、インパクト先行というわけでもない使い勝手の良さも魅力の一つと言えるだろう。
>>WORKSTYLE
内装の個性について好みは分かれるだろうが、東新宿というエリアや建物の印象を考えると、来訪者を驚かせてくれる空間であることは間違いない。固定席を設けカッチリキッチリと言うよりは、オフィスらしからぬ自由気ままな使い方との相性も良いはずだ。一部床がタイルの部分は屋内テラスをイメージしてみたり、ロフトを書庫やリフレッシュルームとして利用するなど遊び心を凝らせば、スタッフ同士のコミュニケーションもよりラフになり活発化するのではないだろうか。
壁面に多く使われた垂直ラインにより視線は常に頭上へと誘われるが、頭打ちの天井までにはかなり広いスペースが広がる。エリア的なものはさておき、上へ上へと貪欲に成長を求める企業にとって本当に必要なのは、実はこんな伸びしろのある空間なのかもしれないと感じた。
EDITOR’S EYE
設備はもちろん整っているし、空間自体には大きく手を加えることもない。建物には駐車場もあり、高さゆえに少々怖いがバルコニーまであるというのも嬉しいところ。
これだけの天井高があれば、少し人数が増えたとしても圧迫感を感じさせないだろうし、少数精鋭での利用であれば贅沢すぎる使い方が出来るはずだ。