汐留オフィス|リノベ済 居抜きオフィス
EDIT
>>LOCATION
今回ご紹介する物件は汐留エリアにある。超大手企業が拠点を構えるオフィス街であり、ホテルやレストラン、ショップなどが揃った複合都市となっている。華やかな印象がありつつも、高架下をくぐれば、大衆的な雰囲気の新橋エリアが広がっているというギャップも感じられるエリアだ。
そんな華やかな汐留エリア側に立ちながらも、その風貌はどちらかというと新橋寄り?な年季の入ったオールドビルを見つけた。
>>SPACE
半世紀以上もここに立っていてこの辺りの主(あるじ)的なビル。築年数を感じさせるレトロな風貌と雑居感のあるエントランスにのっけから不安を感じてしまったが、エレベーターを降りた5Fの募集区画には、意外な空間が待っていた。
元々映像制作会社が使用していたという73坪程のワンフロア。その居抜きという事で募集された空間は、レトロな印象は残しつつ、家具はモルタルやブラックレザーでシックにまとめられ、バランスも取れていてかなり良い。ピンクやイエローのカラフルで元気な印象の壁は好き嫌いが分かれると思うが、古めのビルとしては珍しく、躯体現しになった天井の高さは約3.1mと高く、汐留方面を見渡せる1面の開口部からの明るさと抜けも良い。正直、建物外観からの想像していたイメージを軽く超えてきた感じだ。加えて室内には、ガラスで仕切られたミーティングスペース、そして、倉庫や防音室まで備わっているが、それぞれがキャラクターのある内装に仕上げられていて、見ていて楽しくなってくる。
内装も仕上がっていて、天高もあり、窓先の抜けも良い。このエリアに限らず、なかなかお目にかかれない独自の世界観を貫いた様な拘りの空間だった。
>>WORKSTYLE
エリアこそイメージと異なるかもしれないが、駅から徒歩3分と程近く、路線も多いため、アクセスも決して悪くない。さらには空間も作り込まれていて、坪単価も18,000円(税抜)と抑えめにも感じる設定となれば、物件ありきでこのエリアを検討してみるのもアリな気がする。現状はレトロな中にポップなカラーリングを施した仕様だが、モノトーンな家具に合わせてよりスタイリッシュさを演出してみると、この街と、建物から感じるカオス感を引き立て役として、この空間をより映えさせてくれることだろう。
大胆に改装され、利用されてきたこの空間を引き継ぎ、経年の深みを感じつつ働く。雰囲気としては、少々“男っぽさ”、“力強さ”を感じるものの、無骨な質感なのか、大きくひらけた開口部や抜け感からなのか、ここにいると、他の物件にはない“安心感”を感じる不思議な魅力がある建物だった。
EDITOR’S EYE
トイレは階段踊り場に共用部として用意されている。そのため掃除もビル側で行ってくれるとか。また、貸室内であるが、窓の清掃も月1回程度行ってくれ、ゴミも毎日回収に来るそうだ。古ビルとは言え、ここまで至れり尽くせりの手厚い対応はなかなか珍しく、さらにこのビルへ好印象を抱いた。