外苑前オフィス|リノベSOHO空間
EDIT
>>LOCATION
外苑前駅と青山一丁目駅に挟まれる南青山2丁目エリア。青山通りから少し入っただけで、車通りは少なくなり、落ち着いた住宅街が広がるエリアになっていることは意外と知られていないだろう。そんな落ち着いた雰囲気を楽しめる様な隠れ家的な飲食店も点在し、実は歩いてみると結構楽しいエリア。
青山霊園方面へ進むほど住宅街の濃さは増していくが、ビジネス街の名残もまだ感じられるくらいの位置に、静かに佇むこのマンションを見つけた。
>>SPACE
建物のそれぞれの区画でフルリノベーションをしているこの物件。実は空間の形はほぼ同一形状という中で、1つ1つの区画でそれぞれ仕様が異なるというこだわり様だ。今のところ、同時に完成している区画については、水まわりの位置や、床の材質、色などどれを取っても同じ仕様はない。
その中で今回ご紹介の103号室は、明るめの色合いの床材に、粗さを削ぎ落としたスケルトン天井、壁から梁にかけて白く塗装されてスッキリとした空間。窓の先には庭の緑が見え、気持ちの良い光が差し込んでくるため、窓際ポジション争奪戦は必須。全体的に優等生の様に綺麗に作り込まれた良い仕上がりではあるが、入口脇には上下高さをズラしたスペースがあり、ワンルームの空間の中に半地下と中2Fも混在する、やや尖った一面も見せていた。他にも3箇所の地下スペースがあり、収納力はバッチリ、そんなある種の懐の深さも備えた空間だった。
>> WORKSTYLE
少々レトロさのある外観からは想像がつかないような空間。コンパクトめな箱の中で、上下高さを変えてプラスアルファの使い方ができるスペースを持つ面白さもあり、面積以上の使い勝手が想像できるだろう。半地下のスペースをうまく活用すれば、間仕切らずともコソコソとしたミーティングスペースとしての利用も可能。その真上のスペースにはテーブルとチェアを設置して、ちょっとした休憩スペースとしても憩うのも良いだろう。
空間いっぱいに人数を詰め込むよりも、余裕を持った人数で働き、余白には植物などで健やかさをプラスするくらいの方がこの空間には似合いそうだ。
EDITOR’S EYE
実は窓の先に見える庭に関しては、この建物の入口近くにある別棟の専有庭として整備されるとのことで、眺めるだけになってしまうのは惜しいところ。もしこの空間に自由に利用できる専有の庭まで利用可能になったら、魅力はさらに倍増しそうだ。