二番町オフィス |贅沢戸建 テラス付きSOHO
EDIT
>>LOCATION
ビジネス街としての地位は確立しつつも、古くから邸宅街としても知られる番町・麹町エリア。今でも名だたる文化人の旧宅跡碑が残る街並みは、この地域の歴史の深さを物語っており、どことなく風格すら漂うエリアだ。オフィスビルの多いエリアでもあるが、時折現れる公園や教育施設の緑の印象が強く、「文教地区」としての落ち着きが周辺一帯に満ちている様だった。
今回の建物は、そんな歴史と健やかさに溢れた街並みの路地先に、オフィスビルを見上げるようなポジションを確保し、堂々と佇んでいた。
>>SPACE
袋小路の中ほどに位置し、人も車も滅多に通らない静まり返った場所から存在感を放つこの建物は、面積にして実に125坪ほどの大豪邸。石張りの外観や整ったエントランスからは、よくあるSOHO物件の住宅っぽさは微塵も感じられず、オフィス物件としても何ら違和感のない雰囲気だ。
建物はB1F ~3Fまでの4フロアとなり、全てのフロアが小分けにされ過ぎず纏まった面積を確保。メインとなる2Fのリビングに至っては、ダイニングスペース含めL字型に繋がっていて、住宅では滅多にお目にかかれないほどの空間の広がりが感じられた。さらには、屋上テラスを望めるバスルームがあったり、地下には金庫やワインセラーがあったりと、若干やりすぎた感は否めないが、窓を開け放つと家中を通り抜けるような風の抜けがあり、心地よい空間という印象は終始変わらなかった。
>>WORKSTYLE
周辺の穏やかなロケーション含め、元住宅、それも大豪邸ということを考えると、その居心地の良さについては文句のつけようがない。木質感多めで少々味付けの濃い内装に関しては、若干のテコ入れをオススメしたいが、家具やインテリアでうまく中和できると、より癖の少ない空間へと変化させることも不可能ではないだろう。人数的なキャパシティに関しても余裕を感じさせるが、オフィスビルにはない充実したキッチンや屋上を活用することを考えると、贅沢と思えるぐらいの余白を残した人数での利用がちょうど良いのかもしれない。
街並みから漂う歴史の風格、そして建物から溢れ出るステータス。穏やかに腰を据えて働く環境としては申し分ないが、それに甘んじることなく、さらなる成長を目指して、このエリアらしい大人の働き方を満喫してもらいたい。
EDITOR’S EYE
JR・丸の内線「四ツ谷」駅、有楽町線「麹町」駅からいずれも徒歩圏内と、利便性も十分。月々の負担は決して軽いとは言えないが、入居にあたって大きく手を加えずとも利用が可能な点はプラス材料だろう。室内の改装に関しても柔軟に相談可能とのことなので、お好みでうまくアレンジを加えて、この邸宅オフィスを我が城としてみてほしい。