麻布台オフィス・店舗 | テラス付き天井高3M強のセミスケルトン空間
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LOCATION
大規模な再開発によって、大きく街並みを変えた麻布台エリア。まるで地層のように奇抜なデザインの商業施設や日本一の高さを誇る麻布台ヒルズ。このエリアの代表格である東京タワーも、今もなおその色気を放ち、街並みに色を添えていて、日々多くの人で賑わうHOTなスポットとなっている。この建物は、そんなパワー漲る麻布台エリアの一画。飯倉交差点からヒルズに向かって坂道を上っていくと、まもなくどっしりと腰を添えるその姿を表した。
SPACE
築50年を超えるこの建物は、この界隈ではすっかりベテランの立ち位置。そんな建物も、数年前からフロアごとにリノベーションを重ね、古き良きポテンシャルを活かした魅力的な空間へと生まれ変わってきた。
今回の募集は、その足元にある1Fの横並び2区画。通りに面した101は、植物に囲まれた広いテラスが付いたB1F-1Fのメゾネット仕様。上下の使い分けなど、様々な使い方がイメージしやすい。対して102は建物裏手。思わず「ここで合ってます?」と不安になるほど奥まったアプローチの先にある、隠れ家的な一室。だが一歩中に入ると、連続する窓から程よく光も射し込む、意外なほど開放的な空間が広がっている。それぞれ個性の異なるキャラクターを持ちながら、共通して天井高3M超の抜け感、大きな窓面を備えたこの空間。ここからの変貌、伸びしろの多さにも、思わず期待してしまう魅力に満ちた空間だった。
HOW TO USE
この建物・空間がカッコいいのは、50代という年齢を迎えてなお、新しいことにチャレンジするスタンス。周囲に続々現れる若造たちに、まだ俺の時代は終わってねぇ。とばかりに睨みを利かせる姿がカッコいい。そんな空間には遠慮なく、全開で向き合えばいい。
たとえば101。この空間は見せ場を作るのにうってつけだろう。ブランドの世界観を発信するショールーム、通行人の足を止めるギャラリーやレストラン。あるいは誰でもウェルカムな、オープンなオフィスなど。空間そのものが前へ前へと前のめりになるような感じ。
一方102は、建物裏手にひっそりと構える、言わば裏の司令室のように。作戦を練る、試作をつくる、集中してこもる。人目につかない分、そんなアングラな使い方ができる場所として。101とは真逆のベクトルで、陰から支える存在になるだろう。
あえて別々に切り分けるのも一つの手ではあるが、表の101で魅せ、裏の102で仕込む。そんな2区画セットだからこそのコントラストが空間の奥行きや世界観も引き立ててくれるかもしれない。このパワー漲る麻布台エリアで、今何かを仕掛けたい方。この現役バリバリなオジイケ空間はいかがだろうか?
EDITOR’S EYE
今HOTな麻布台エリアの程よいポジションに位置し、建物の素地も良好で、101はテラスなども付いていたりと、かなりポテンシャルの高さに溢れるこの空間。このままの引き渡しだが、それほど大きく内装を入れなく、むしろこのざっくりしたスケルトン仕様の空間のまま使うだけでもカッコよくまとまるはず。この区画に次にどんなテナントが入り、どのような顔を打ち出すかによって、この建物の魅力は大きく変わるだろう。