神宮前店舗・オフィス・SOHO | 新築1棟物件

LOCATION
“神宮前2丁目”。この住所を耳にしてピンと来る人もいるのではないか。他の神宮前住所の丁目を聞いても、どのエリアを指すかというのは、意外と曖昧な感じがある中で、神宮前2丁目という住所はちょっと異なる。立地的な位置を示すだけではなく、このエリアが持つ独特な空気感も一緒に伝えてくれるような、ある種わかる人にはわかる“合言葉”のような住所。この建物は、そんな神宮前2丁目のメインストリートから少しだけ入った場所にあり、コンパクトながらもしっかりとした存在感を放っていた。

SPACE
2025年2月に新築されたB1Fから4Fまでの1棟建物の一括募集。我が城となるその建物の見た目は、チグハグに設置された各フロアのバルコニーが物見台のようで可愛らしく、コンパクトな印象ながらもその存在感はバッチリ。
B1F、1Fは、幅広く店舗用途を許容するスケルトン空間で、どちらも天井高はゆったりと高め。地下なのに天窓から光が差し込んでいたり、1Fは飲食店も対応可能と、建物の顔を作るには十分な自由度といえるだろう。そして、2F以上は、真新しい香り漂うオフィス、SOHO区画。どのフロアも室内から連続するバルコニーが気持ち良く、日当たりも十分過ぎるほど。一本入った穏やかな立地と、優しい感じの内装と相まって居心地良く過ごせることは間違いない。
各フロアはあまり広くはないものの、いい感じの空間が連続し、いい感じの1棟を作り上げているかのような、絶妙なまとまりが感じられる建物だ。

HOW TO USE　
神宮前2丁目といえば、良くも悪くもマス化した神宮前エリアの中では、少々玄人向けというか、ディープな立地というか、以前からのこだわりがまだまだ残っているエリアと言える。しかし、そんなエリアでも、この建物のように新築される建物は少なくない。また新しい建物が建ったのか、、というため息混じりの言葉も時折耳にするが、個人的にはあまり心配していないのが正直なところ。それはきっと大規模開発みたいなサイズ感ではなく、時代に必要な新陳代謝レベルの建て替えが多いからだろう。そして、何よりこの絶妙に不便な立地故に、賃料は控えめで、そんな立地を敢えて選ぶ人々に通じる価値観を感じてしまうこともある。なんとなくの感覚でしかないが、神宮前住所で次に何か起きるとしたら、この神宮前2丁目なんじゃないかという期待がいつもどこかにある。この建物はそんな2丁目をこの先数十年見守るニューフェイス。これから来るかもしれない新しい風を受け入れるため、多様な用途を許容するべく両手を広げて待ってくれている気がした。

元々あった建物はウィンド神宮前という数十年そこに存在したマンションであった。イイ感じの雰囲気はありながらも、惜しまれつつ建て替えに。住居要素は一部となったが、このエリアに新しい風を吹かせてくれるだろう良い建物の誕生を喜びたい。
建物としての補足としては、3-4FはSOHO区画ということもあり、キッチンあり、お風呂あり、と生活に必要なものは当然全て揃っている。文章中に用いた“我が城”というのは言い得て妙で、全てを詰め込んで完成させられるイイ感じの建物だ。
なお、当初は1棟募集に限定されていたが、その後3区画に分けての募集も並行して行われている。