代々木オフィス | 代々木駅前デザイン居抜き物件
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>>LOCATION
原宿と新宿の間に位置する代々木駅。駅周辺にはオフィスビルや学校、飲食店などが多く立ち並び、街並みは少しガチャガチャとした商業エリアといった印象が強いこの街。正直、ファッション的なオシャレ感はあまりないものの、このいい意味でごちゃっとした雰囲気が好きな人もきっと多いはずだ。そんな代々木駅からはわずか1分。いや、むしろ1分もかからないような、駅前のスクランブル交差点の一角にこのヴィンテージな建物は立っていた。
>>SPACE
上層階に教会が入っているこの建物。クラシックで個性的なフォルムや、レトロなタイル張りがなんとも言えないいい味を出している。
ご紹介はこの4F部分。“設計会社の居抜き”という前情報は備えていたものの、そこには期待値を上回るこの空間が現れた。素地の荒々しさを活かしたような、140㎡ほどあるセミスケルトン空間。天井の木製ルーバーがすごく印象的で、スチールフレームのガラスの間仕切りや扉、照明のボタン一つ一つに対してまで、細部までこだわり抜いて作られている。ただデザインしましたというテンションの空間ではない。50年という歳をとった建物の素地と、うまく温度感を合わせて作ることで全体が馴染んでいる感じが、個人的にはすごく響いた。日中も時間によっては直接光も射し込んで明るく、大通りに面している割には、室内は比較的静かな印象。もちろん男女別トイレや水回りなどもしっかり備え付けられていて、抜け目がない。さすが設計会社が作り込んだだけのことはある。そんな、とても魅力的で、やり切った感のある空間だった。
>>HOW TO USE
こんな魅力しかない空間が、実はいい出会いがなく、数ヶ月も隠れ潜んでいたからというのが一番の驚きだ。基本的にはオフィス利用が原則だが、例えば人の出入りの少ないショールームや自社スタジオなんていう使い方は相談できるという。大きなスペースをショールームやスタジオ、奥の個室をワークスペースなんて使い分けも、この空間はとてもイメージがし易い。また、これはこれで空間も仕上がっているので、あまり手を加えなくてもいい手軽さがまた魅力的。ほぼ家具を持ち込むだけで、明日からすぐスタートできるような準備体制も整っている。むしろ下手に手を加えてこの空気感を崩さないでほしいという、わがままな気持ちが正直なところで、この空間をうまく引き継ぎ、より愛着を持ってこれからも残していって頂きたい。
代々木駅前で、建物もヴィンテージのいい味があり、空間もバッチリ仕上がっている。こんな三拍子揃った空間が、よくぞこれまでうまく隠れ潜んでいたことに感謝。神さま、こんな空間と出会えてありがとう!と叫びたい気持ちを抑えての撮影だった。
EDITOR’S EYE
B1Fの10坪ぐらいの個室を別途借りることも可能。もし4Fで若干面積が物足りないなどあれば、B1Fをストックや打ち合わせスペースなどに利用し、その分4Fをオープンにすっきり使うのもありだろう。