代沢オフィス ・店舗｜茶沢通り沿い路面 視認性抜群

>>LOCATION
渋谷から世田谷方面へと続く淡島通り沿い。どの駅へも徒歩十数分と、アクセスの利便性はイマイチだが、個性的な飲食店やカフェも多く、知れば知るほど味の出る面白いエリアでもある。三軒茶屋方面から続く茶沢通りと淡島通りがぶつかる交差点から、渋谷方面へ少し進んだ場所にある今回の物件は、少し高い目線から通りを行き交う人と車を眺めていた。

>>SPACE
淡島通りと住宅街への路地が交差する角に、まるで通りを見下ろすステージのような面構えをしたこの空間。下り坂の中腹に鋭角に突き出たような存在感があり、中々お目にかかれない面白いポジショニングと言えるだろう。現状は閉じられているが、空間奥にあるシャッターを開け放てば、実に空間のほぼ4分の3以上が開口部となり、アレンジの仕方次第では遊び心を存分に発揮できる物件となるのではないだろうか。
現状スケルトン状態となる空間は、躯体壁や鉄骨むき出しで全体的にザラッとした印象。天井自体はそこまでの高さではない為、上部への開放感はあまり感じられないかもしれないが、その分通りに面した大きな窓を通じ、視線の抜け感の気持ち良さは確かに感じられた。

>>HOW TO USE
そのアクセスや、飲食不可という制限から、坪単価は14,000円代とgood price。設備や内装に手を加えて頂くことは前提となるが、その分アイデアを目一杯表現できるだけの可能性も同時に感じていただけるはずだ。
空間奥のシャッターをガラスに変更し3面全てをウィンドウとすれば、まるでそこは船の船首部分のデッキの様になり、渋谷方面への航路の視界も良好と言えるだろう。現状でもステージ上にいるかと思わせるような目線の高さがあるので、魅せるオフィス空間へと生まれ変われば、周囲から注目を集めつつ、そこに魅了された仲間も続々と集まってくるかもしれない。
路面の特性を活かし、地域や街並みとの一体感を持たせながら働くことはもちろんだが、そこだけに留まることなく、思う存分尖り目立つ姿勢を貫ければ、通りを我が物顔とする主役級の輝きを放つ未来も、すぐに見えてくる気がした。

以前は個性あるリサイクルショップが長らく入居していたこの空間。上階が住居のため、音の関係での配慮が必要な点は懸念されるポイントだろう。天気の良い日にでも、散歩がてら少し足を伸ばして、まずは建物周辺エリアに流れる心地よい空気を感じてみてほしい。