注目のリモートワーク。アメリカでは「禁止」がトレンド?
ここ数年、日本のビジネスシーンで注目されているリモートワーク。「日本の将来像を映す」といわれるアメリカでも当然、このワーキングスタイルは積極的に取り入れられてきた。しかし、最近はあえて禁止している企業も少なくないらしい。
たしかにリモートワークには、オフィスの維持費や従業員の交通費などのコスト削減、各自が生活リズムに合わせて働けるフレキシブルさといったメリットも多い。しかし一方で、マネジメントの難しさや“チーム感”の欠落など、課題もたくさんある。
リモートワークの導入には、さまざまな工夫が必要だ。チャットやタスク管理ツールを使って業務進捗を密に報告しあったり、インセンティブ制を取り入れて働きぶりが給与に直結するようにしたり…。ただし、リモートワーク導入のためにかえって制約が厳しくなるのは本末転倒。きっと絶対的な正解はなくて、その企業のビジネスモデルや規模、カルチャーに合わせることが重要なのだ。
余談だが、Googleではリモートワークが禁止されていない。しかし、推奨もされていない。快適なオフィス環境を作ることに力を入れて「オフィスで仕事したほうが効率がいい」「居心地がいい」という状況をつくり、みんなが自然とオフィスに集まるようにしているのだとか。
フレキシブルに働けるのは魅力的だけれど、仲間と同じ空間で、顔を合わせて仕事しているからこそ生まれるアイデアもたくさんあると思う。むやみに無駄を省けばいいわけではなく、きちんと温度感を持って仕事と向き合うことが大切なのではないだろうか。
SHARE