渋谷オフィス| 新築1棟ビル
EDIT
渋谷駅を背に、日々多くの車が行き交う六本木通りを進むこと数分。駅から続く緩やかな上り坂が終わるあたりで右手に曲がると、先日竣工したばかりの真新しい建物が現れる。乳白色の大きなガラス面が特徴的な建物。あえて内部の全貌を現さず、室内の雰囲気だけをうっすらと映しだすファザードがなかなか好奇心をそそる。隣接するお寺の緑が建物の2面を覆い、緑豊かな環境ももれなく付いてくる魅力的な物件だ。
室内は黒を差し色としたモダンなコンクリート空間。B1F〜3Fの4フロアーで構成され、それぞれ80㎡ほどと、プロジェクトごと、用途ごとに使い勝手の良いサイズ感で設定されている。天井高は標準なところで約2.8M。窓面の最も高いところで3M強となかなか高く、乳白色のガラスは人の視線を遮りつつ、日中の光だけ侵入を許す。その事でブラインドなどは必要なく、窓面もとてもスッキリした印象となっていた。また、天井には本来あるはずのエアコンなどはなく、全て床下に収納されている。座るポジションごとに、寒い、暑いなんて苦情はオフィスの”あるある”だが、この物件に関してはそんな悩みを抱える事はないだろう。エアコンの効率も良く、天井もシンプルになるなど、なかなか考えぬかれた計画だと感心した。また、水周りなどの設備面もしっかりしており、各階それぞれ男女別トイレやオフィスビルには珍しいその存在を主張するキッチンも設置されている。定期的に行われる社内パーティーでは、腕のいいシェフ達が振る舞う自慢の料理を各階でホッピングなんていうのも楽しそうだ。
ガツガツと仕事した後は、気晴らしに屋上に出てみると良い。ちょうどお寺の木々が眼下に広がり、ポッカリと空いたその空間にはとても気持ちのいい風が流れる。思いのほかルーフガーデンが多くの面積を占めているため、利用方法としてはあまり広がらないが、日中室内にこもって仕事をする業種の方々にはいいリフレッシュの場にはなるだろう。
渋谷駅徒歩数分の1棟ビル、贅沢な程のキッチンに専用の屋上付きと、きっとあなたの遊び心もすべて受け止めてくれる新築物件。まだ何色にも染まっていないこの建物をあなたの会社らしいスタイルで使い倒し、いつの日か、”あの会社が入っていた建物”と語り継がれる程の存在感を残してみてはいかがだろうか。
EDITOR’S EYE
1棟貸しをベースとして作られている為、賃料はどうしてもインパクト高めになっている。しかし、ある程度グレードを高めた新築の建物で、渋谷周辺という土地柄も考えると、それほど強い設定ではないかもしれない。駅から少々距離があるため、出入りの多い業種には不向きかもしれないが、室内の作業がメインの業種にはそれほど問題なさそうだ。