神宮前オフィス | 路面改装自由物件
EDIT
>>LOCATION
表参道駅・明治神宮前駅・渋谷駅の3点を結ぶ神宮前5丁目エリア。日々多くの人が集まる表参道エリアでありながら、一本道を入ると急に人通りは少なくなくなり、次第に静かな街並みが広がる。そんなエリアにある、キャットストリートと青山通りを結ぶ、通称ネッコ坂。そんな道から1本さらに奥へ入ったところに、この建物はあった。
>>SPACE
横長の低層な白い建物で、正面の6つの大きな出窓の付いた顔がどこか愛くるしくさえ感じてしまう。その内部は1F-2Fのメゾネット区画が2つ横並びになっているような作りで、今回はその右半分の元オーナー住戸だった部屋を紹介する。実家のような玄関扉を開けるとその空間は現れるのだが、その内部はなかなかハードルが高そうだ。室内はかなりボロボロの状態で、こんな言い方はあれかもしれないが、ほぼ廃墟。ある意味インパクト大の空間で、正直途方にさえ暮れてしまいそうだ。1FはLDKと和室、2Fは3部屋とこぢんまりとしたバルコニーという、これぞ住居と言った作りだ。
>>HOW TO USE
もちろんこのままでは使えないので内装に手を加える事が必須となるのだが、この物件にはもう一つ越えるべき高いハードルがある。実は今後取り壊しも想定しているので、1年刻みでの契約となる。つまり、内装をいくら作り込んでも1年後には出なくてはいけなくなるかもしれないし、数年は生き残れるかもしれない。なんとも先の見えない状態だ。プラスに考えてみると、どうせ取り壊されるのだから、好きな空間に作りこむ事もできる。ほぼほぼスケルトンのような空間にラフに机や椅子を並べるだけでも案外面白いかもしれないし、白塗装でより清潔感のあるスケルトン空間へ整えても良いいかもしれない。敷金が1ヶ月のみとスーパーリーズナブルなので、なるべくセルフビルドなどでコストを削減しつつ、自分たちで作る事で愛着は増し、いつか取り壊しとなるその日まで、この空間を存分に楽しんでみてほしい。短期勝負ではあるものの、物より思い出にとどめたくなるような存在となるよう、一つの空間を作りあげてみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
コンクリート造なので、剥がせばコンクリートの素地が出てくる。壁もほぼほぼ取り壊せるので、各層ワンルーム空間として使う事も出来そうだ。手は掛かるし、お金もそれなりに掛かるだろう。だが面白そうな予感はヒシヒシと感じる空間だ。事務所はもちろん、ギャラリーやスタジオなど、色々相談してみてほしい。