神南オフィス|ファイヤー通り沿い 最上階空間
EDIT
丸井渋谷店から神南消防署あたりまで伸びる、通称ファイヤー通り。その道沿いに立つこの建物は、中央部にはまるで建物のヘソのような面白いフレームがついており、どこかその姿は特徴的でもある。向かいにはこの夏オープンしたばかりのニトリがあるので、良くも悪くも今後は人の流れも変わるエリアかもしれない。今回はそんな建物の最上階に、あっさりとした印象のいい空間を見つけたので紹介する。
区画は最上階の10F。元々2つだった部屋を1つにしたのだろう。現在もその名残である、隣り合う2つの入り口扉がとてもシュールで面白く、もちろんどちらからの入室も可能だ。そんな小ネタから始まるこの区画は、室内はわりとシンプルでスマートな印象の空間。ファーヤー通りへ向くコの字型の作りで、程よくヨレた味のあるモルタル床や、白塗装仕上げのスケルトン天井や壁。一部天井はボードで仕上げられているものの、このままでも全く違和感がないので、わざわざ撤去する必要もなさそうだ。このシンプルさを生み出している理由は、きっと水回りがないと言うことだろう。いや、もちろんあるにはあるが、それらは全て共有部に出ている。なので、純粋なシンメトリーな空間がそのまま表現され、募集面積をフルに使えるという面もうれしいポイントだ。ちなみにコの字部分のバルコニーも利用可能。ファイヤー通りに面し、そこから見下ろす景色はさぞ素晴らしいかと思えば、そこには大きくニトリという文字。。これはある意味サプライズな光景だ。
撮影時はあいにくの天気だったが、それでも自然光のみで照らされた室内は暗い印象はなく、むしろこれが晴天時だとどのような空間だろうと期待に溢れる楽しみな空間だ。正直、物件は出会いだと思う。いい物件が現れても、悩んでいるようではいつまでも理想の空間を手にいれることはできないだろう。次の移転先を探している方はもちろん、移転の予定はないけどこの空間が気になった方。この出会いを大切に、後先は後で考えるとして、まずは行動に移してみてはどうだろう。
EDITOR’S EYE
レイアウトのし易いとてもニュートラルな空間。だからこそ、使い手のセンスによってこの空間は良くも悪くも大きく上振れることとなるだろう。ガヤガヤした渋谷駅周辺からは程よく離れ、最上階の静かな空間でゆっくり仕事をさせてくれるいい物件だと思う。