EDIT
下北沢駅前の若者の活気あふれる商店街を抜けると、空気が変わったように閑静な住宅街にその街並みが一変する。その一角に立つこの物件は2階のオーナー邸と1階の賃貸部分のみの構成。戸建て感覚の小規模集合住宅になっている。
オーナー住戸と分けられた専用エントランスポーチを抜け、重厚感溢れる玄関扉を開けると、柔らかい照明の光が印象的。
エントランス正面には小さいながらも専用コートが設けられ、広がる視界には開放感と奥行きを見せてくれる。窮屈な玄関というイメージを払拭し、空間として遊べることはもちろん、来客時にもインパクトを与えるようなものにしたい場所だ。
室内は白い塗装と無垢材のフローリングで贅沢に仕上がり。シンプルでコーディネートし易い空間。無機質になりがちなオフィスに温かみと柔らかさを与えてくれている。
壁面にすっきり収納できる引き戸は全面開放が可能。その時々で空間を二分したり風通しの良い空間にしたりと、仕事のシーンによって空間を変えることができるようになっている。
元々が住居としての仕様になっているので、キッチン・洗面などの水回りも充実しており、手作りランチでスタッフ間のコミュニケーションも一層楽しめる空間が用意されている。
隣家との境界にはコンクリートの壁が立ち上がっているので、光を遮断せず、外界からの視界を遮ってくれるため、落ち着いた環境でオリジナリティあふれたオフィスづくりができそうだ。
EDITOR’S EYE
空間の使い方を季節ごとに変えてみたい物件。
エントランスは4畳、室内の14畳と8畳の2つのスペースが全開放できると22畳の大ハコに。定期的に室内を変えるとなれば、オフィスの使い方も変わりそうだ。きっと自分自身の働く意識も変わるだろう。