EDIT
三軒茶屋と池尻大橋のちょうど中間地点、玉川通りの三宿交差点からすぐの場所。透明感あるファサードが魅力的な建物を見つけた。ご近所でいえば、玉川通り(246号線)をはさんで反対側へすこし歩くと、世田谷ものづくり学校がある。元学校の校舎内がいまやカフェやオフィスへ様変わりして、このエリアを盛り上げてくれている。三宿420商店会というところが主催となり、定期的に蚤の市やパン祭りを開催しているので、仕事の合間にふらっと立ち寄っても楽しいと思う。
募集は、メゾネットタイプの区画。下の階、入り口は左右に2つ。廊下に面している壁には、壁という壁はなく、扉の部分以外はガラス貼りとなっている。その対面は、外に向かったガラス貼りだ。うすい、最小限の厚みの白い階段が、そっと上の階へと誘導してくれる。2階へのぼると、やわらかい光の層が見えそうなくらい、透明感のある空間が広がっている。こちらの気を散らすようなものは何もなく、余分なものが削ぎ落とされている。例えるなら、美術館や、作品をおさめる額縁のように、そっと寄り添って中にあるものを引き立てるような、そんな存在としての空間なのかもしれない。
来客はさほど多い方でなく、アクセスをそれほど気にしなくていいという方。この立地が検討範囲内の方には、なかなかおすすめの物件だ。打ち合わせスペースとワークスペースがはじめから自然と分かれている区画というのは、あるようでそうないと思う。下の階は来客用のスペースとし、自社のブランド色をうまく演出したいところである。好きなアーティストの写真を飾ったり、BGMをかけたり…ただやり過ぎはよくない。最小限の色をさりげなく、そっと置いておくだけで、あとはこの空間がその色を引き立て、自然と拡張してくれることだろう。引き算のデザインをしていくように、自分たちの色を確固たるものにしていくために、最適の働く場をお探しの方にいかがだろう。
EDITOR’S EYE
上の階にはキャビネットが2つある。こちらにはキャスターがついているので、自由に動かすことができる。余裕のあるスペースが多いので、ぜひ自由に試行錯誤してみてほしい。