EDIT
恵比寿を出て、山手線沿いを渋谷方面に歩く。途中で右に曲がり川を越え、明治通りを越えてすぐ。駅から近いとも言えないけれど、歩けば10分くらいの道のりだ。代官山も徒歩圏内。ちょっと足をのばせばおしゃれなご飯も大きな本屋もあるので、自転車を活用するのも手かもしれない。
入口は建物のエントランスを入ってすぐ、扉の格子越しに中の様子が伺える。天井は抜かれて白く塗られ、床はナチュラルな木の趣。照明は電球がレールにぽこぽこと吊るされ、どこを照らすも自由自在だ。外に向けてめいっぱい設けられた窓のサッシは、黒でひきしめられ細部にも抜け目がない。そして壁は、オフホワイトの漆喰。その独特の風合いが覆うこの室内は、心なしかぽかぽかしているように感じる。
仕切りがなく広々としたこちらの空間。打ち合わせスペースは分けたいというのなら、向こう側が見えるような格子状の棚で、ゆるやかに仕切るのがいいと思う。前はデザイン事務所が入っていたそうで、黒い壁は黒板塗装になっていたりする。ここに日々のスタッフの動きや、湧き出たアイディアをアウトプットし皆で共有してきたのだろう。インプットが充実した人々が、あり余ったそのアイディアを噴出させるには、充分にふさわしい場だと思う。
EDITOR’S EYE
1階ということで安全面を懸念される方もいるだろう。しかしこちらの区画、大きな窓の外には地下からの吹き抜けスペースがあり、簡単には人が近付けないようになっている。なおかつエントランスはオートロックになっているので、まずはご安心いただきたい。