EDIT
代官山駅に降り立つ。地上を走っていた東横線の跡地は、今はまだ工事中。その元線路沿いに並ぶ建物を右手に、歩くことたった2分。かなりオープンな印象の空間が、待ち構えていた。2015年春にもなればここ代官山は、更に注目を浴びるスポットとなるだろう。というのも、220mにおよぶここ東横線跡地には、ウッドデッキのテラスが続きそこに5棟の商業店舗ができる予定なのだ。完成予想図を見てみると、それらはあの細く長い空間に合わせてまわりと調和するサイズ感となっており、とても洒落っ気のあるスポットになるようである。クラフトビールやパンを楽しめる飲食店や、今人気を集めているライフスタイルショップなどが入る予定だ。それにより代官山は、今後ますます魅力を増すことが約束されているエリアと期待も膨らむ。
今回募集しているのは、現在建設中の商業施設と隣り合わせに存在することになるだろう建物の2階部分。現状はスケルトンで、中はいかようにも自分好みの空間にカスタマイズできる。トイレも取り払ってしまわれているので、水回りもこれから作らなくてはならない。しかし素材としては申し分ない空間なので、このコンクリートの素材感や抜け感を生かしつつ、他にはないようなオフィス空間をぜひ創出してもらいたい。元線路側と、人の通る道に面した両面は大きなガラス貼りとなっている。晴れた日の昼間には照明が必要ないくらいの明るさで、外からの視認性も、内からの抜け感も抜群だ。リニューアル後には窓からのぞくこの跡地が、雰囲気のある景色とともに人の賑わいを運んできてくれる。ウッドデッキに緑が続いてゆく、そんな景色を横目に仕事をこなし、昼は混みだす時間を避けながら、優雅にランチタイムを満喫できることだろう。ここで働いているというだけで、それが自然とプロモーションにだってなるのだ。新たなチャレンジを試みる新天地には、うってつけの物件ではないだろうか。
EDITOR’S EYE
建物の正面から、2階へ直接アプローチできる階段がある。そのまま上の階までつづく階段なので、専用という訳ではなく横幅も贅沢なものではない。しかし1階の正面からも見える位置に、お客様向けのこじんまりとしたエントランス仕様の入り口がある。(写真ではガラス越しにシャッターが降りているところだ)まずはここを起点にして、内装のレイアウトを考えてもいいかもしれない。