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三宿通りを世田谷公園のほうに進むと、右手に小さな公園があり、それが目印。
この建物のこの部屋は、2006年に自宅で働く方を対象にSOHO目的にプランニングされた。1階にはパン屋が入っていて、そのお隣は花屋もある。下馬らしい雰囲気のある一角。
空間は天高3.6mを超えるメゾネットになり、ウッドデッキがはられた専用の屋上にもでることが可能。上のフロアは就寝のための専用スペース。メインフロアからのアクセスは、梯子だけではなく、階段も設置されていて、この手のタイプのメゾネットにはない贅沢感がある。
働くことをイメージした結果、水回りなどは一か所に集約し、メインのスペースから生活感を見せない配慮もしている。また、既存の家具等は最小限に抑えてすっきりとした空間を作り、その分の収納は大きな収納庫を設置することでクリアしている。
下馬エリアの環境を好む方は多くとも、このサイズ感で働く環境を備えた建物というのは意外に少ないのではないだろうか。お気に入りのエリアの快適な空間で働く、そんな贅沢さを毎日感じさせてくれる物件。
すぐ脇にある世田谷公園を散歩することで始まる一日。
室内からいつも見えるのは世田谷の空。抜けた空間は直に空を望むことを可能にしている。働き詰めのときは気晴らしに屋上へ。寝転がっていると頭は一回リセットされてアイディアが空からふってくる。
そんな働き方ができる空間。
EDITOR’S EYE
下馬らしい暮らし方と、下馬らしい働き方を両立できる物件である。自分のペースで考える、自分のペースで働く、納得のいくいい仕事をするためには欠かせないことかもしれない。没頭できる環境と、その負荷を緩めてくれる環境がここにはある。