坂を下った観音橋の交差点の向こうは緑の茂る明治公園と国立競技場。千駄ヶ谷の少しはずれにあるこの場所に、元研修センターとして長年活躍してきた建物がある。しばらく使われていなかったこの建物は、この秋新たな仕掛けとともに再生を狙っている。

この建物のメインターゲットはチャリ。チャリとはそう、自転車。世は空前の自転車ブーム。この千駄ヶ谷の地には、著名な自転車屋もあり、多くの自転車好きが行き交う場所でもあるのは知る人ぞ知る。働き方に自由度が加わったとはいえ、なかなか自転車通勤を実現しようとすると、置き場所の問題、服装の問題、季節によっては汗の問題など、実行までいたるにはいくつかのハードルがあるのが現状。エコであり、健康にも良い。やらない手はない条件はそろっているにもかかわらず、なかなか。。という現状を打破できる企画を掲げ、この物件は再生する。
駐輪スペース確保。シャワーブース完備。1階の店舗には自転車屋の誘致の計画もある。千駄ヶ谷の大きく抜けた青空の下、自分のとっておきの自転車に乗ってトウキョウを走り回る。そんな働き方ができると思うと、いてもたってもいられなくなるのは自分だけだろうか？

建物内装は、完全スケルトン。部分的には既存の設備等も備わっているところもあるが、あくまでも現状貸しが条件。自分たちで荒削りな空間を仕上げる楽しさもここには用意されている。
何もないゼロからのオフィス造り。
自転車を活用した働くスタイル。
必然的にここにはクリエイティブなメンバーが集うことが予想される。

ここでは希望する働き方なんてない。自転車で通勤してこの建物に来る時点で、きっとあなたらしい働き方ができていることだろう。
地下一階に出店予定のCafé&Restaurant。無農薬野菜の旬の野菜を食べれるこの環境は、働き方以前にあなたの健康までデザインできる物件だ。