EDIT
住所は間違いなく南青山。日々このエリアを散策している自分でさえも、初めて立ち入ったスポット。Avexのすぐ脇のところに、こんなのどかで、穴場のような場所があった事に驚いた。
建物の正面には公園。緑豊かではあるが、このエリアには珍しい児童公園としての遊具が揃っている。少し感じた公園の存在自体の違和感が正しいのか、子供の姿は見当たらず、ちょっとした息抜きや、気分転換をしている大人が数人いた。そんな公園を目の前に構えるのが、今回ご紹介する物件だ。
室内からは公園の緑がしっかりと捉えられ、1、2Fのメゾネットに関わらず、開口部は公園の奥行き分だけ抜けている。真っ白な壁と、黒い床。その空間の向こうに緑が望める事で、なんとも良質な空間が出来上がっていた。前面道路も路地裏なので、人通りも少なくなんともいえぬ長閑な雰囲気を感じる事ができる。天井はあまり高くなく、空間自体も細長い為、穴蔵的な印象もあるが、机を並べて黙々と仕事に集中する制作系の業種には逆に相性がよさそうな気がした。
空間の奥には大きめのトランクルームが設置されており、見せたくないものを収納する事も出来る。1階部分をある程度パブリックに仕上げて、2階では黙々とトコトン仕事に集中する。
公園との相性を考えると、小さい子供を対象にした業種にもお勧めできる。辛抱が効かなくなった子供や、ちょっとしたふれあいの場として、公園を使いこなすことができれば、この物件のポテンシャルを120%引き出せる事になるだろう。
EDITOR’S EYE
たまには息抜きに目の前の公園に行くのもいいだろう。ブランコや、滑り台、会社の目の前で、無邪気にさぼる勇気を身につけられるかもしれない。